近刊検索 デルタ

9月6日発売予定

講談社

107小節目から

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内容紹介
スイミングスクールで泳いでいるとき、由羽来(ゆうら)の頭の中には、音楽が流れている。それは、泳いでいる苦しさを忘れることができるから。そして、本当は音楽をやりたい自分を消すことができるから――。

「世界に一着しかない服を作ろう」とアトリエを開いたはずの父は、いつしか「好きなことは、お金にならない」と口にするようになり、逼迫する家計を直視せず、親戚に借金までして強制的に由羽来に水泳を習わせ、そして母に暴力を振るうようになった。それでも由羽来は、ドヴォルザークの交響曲「新世界より」を通じて、父とつながっている。音楽の楽しさを教えてくれたのは、ほかでもない父だから……。

小六の少女は、父から支配されている自分に気がつくとともに、過去にとらわれてマイナスの感情に支配されている父の弱さにも目を向ける。そして、自分の気持ちを伝えられるようになっていく娘の姿を見て、母は、そして父は――。

いま、水の中にいるみたいに息が苦しいって感じているみんなに伝えたい。
「いつも思ってたよ。なんで、やりたいことをやらないのかなあって」

【対象:小学上級以上、第58回講談社児童文学新人賞佳作入選作】
目次
世界はいつもの色で
お守りに願いを入れて
だめは重い石のよう
休符とフェルマータをみつけた
107小説目から
著者略歴
大島 恵真(オオシマ エマ)
1963年、静岡県生まれ。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒。制作会社にライターとして勤務後、フリーのライター、イラストレーター、ブックデザイナーとして活動。2017年、本書『107小節目から』で第58回講談社児童文学新人賞の佳作に入選した。校閲の仕事をしながら、作品を執筆している。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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