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9月10日発売予定

講談社

機械カニバリズム 人間なきあとの人類学へ

講談社選書メチエ
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内容紹介
「シンギュラリティ」「IoTで豊かな未来」「鉄腕アトム」「ターミネーター」……機械を愛し、憎んでいるわたしたちのための、新しい「人間」観の誕生!

わたしたちの日常のすみずみに、機械は浸透している。しかも、知的能力においてすら人間を凌駕しつつある。それは、もはや現前の、進行中の事態である。では、機械に支配されることが脅威なのだろうか? そもそもわたしたちは、これまでもテクノロジーを制御できていたのだろうか?
本書は、「人間がテクノロジーへと生成しつつある」という認識に立つ。わたしたちは、AIと、スマホと、SNSと、自動運転と結びつき、あらたな存在に生まれ変わっているのだ。
ブラジルの人類学者エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロは、アマゾンのトゥピナンバ族における食人=カニバリズムを、「他者の視点から自らを捉え、自己を他者としてつくりあげるための営為」として描き出した。本書は、いまわたしたちに起きている事態を、機械という他者の視点から自己を捉え、さらにわたしたちが変容しつつある「機械カニバリズム」として理解する試みである。
機械カニバリズムの観察の場として、著者はプロ将棋棋士とAI将棋ソフトとの対戦である「将棋電王戦」に注目する。棋士たちと対話を重ね、電王戦とその後の将棋界を観察することで、ソフトという他者と出会った将棋、そして棋士たちは、いかなる変容を遂げたのかが明らかになる。そして議論は、ツイッターなどのSNSによる自己変容などに及び、「人間なきあとの人類学」の構想に至る。
気鋭の人類学者が「現在のなかにある未来」を探る、痛快かつ真摯な思考。

【本書の内容】
第一章 現在のなかの未来
第二章 ソフトという他者
第三章 探索から評価へ
第四章 知性と情動
第五章 強さとは何か
第六章 記号の離床
第七章 監視からモニタリングへ
第八章 生きている機械
目次
第一章 現在のなかの未来
第二章 ソフトという他者
第三章 探索から評価へ
第四章 知性と情動
第五章 強さとは何か
第六章 記号の離床
第七章 監視からモニタリングへ
第八章 生きている機械
著者略歴
久保 明教(クボ アキノリ)
1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士(人間科学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科准教授。科学技術と社会の関係について文化/社会人類学の観点から研究を行う。著作に『ロボットの人類学―20世紀日本の機械と人間』(世界思想社)、『現実批判の人類学--新世代のエスノグラフィへ』(世界思想社、共著)、「知能機械の人類学―アクターネットワーク論の限界を超えて」(『現代思想』2015年12月号、青土社)などがある。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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