近刊検索 デルタ

2018年1月15日発売

朝日出版社

不確かな医学

このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
バイアスという名の病と、うまく付き合っていくために。

医学はそもそも科学だろうか?——かつて若き研修医だった著者はその後の医師人生を変える1冊に出会い、普遍的な「医学の法則」を探し始める。事前の推論がなければ検査結果を評価できない。特異な事例からこそ治療が前進する。どんな医療にも必ず人間のバイアスは忍び込む。共通するのは、いかに「不確かなもの」を確かにコントロールしつつ判断するかという問題。がん研究の歴史を描いてピュリツァー賞も受賞した医師が、「もっとも未熟な科学」の具体的症例をもとに、どんな学問にも必要な情報との向き合い方を発見する。

Small books, big ideas. 未来のビジョンを語る。
人気のTEDトークをもとにした「TEDブックス」シリーズ日本版、第10弾。

本書の著者、シッダールタ・ムカジーのTEDトークは以下のTEDウェブサイトで見ることができます。
ww.TED.com(日本語字幕あり)

「私は、医学がこんなにも法則のない、不確かな世界だとは思ってもみませんでした。小帯、耳炎、糖分解などと、まるで取りつかれたように身体部位や病気や化学反応に名前を付けていったのは、自分たちの知識の大部分は本当は知りえないものなのだという事実から身を守るために、医者が生み出した仕組みなのではないかと勘ぐるほどです。こうしたおびただしい数の情報によって、より本質的な問題が隠れてしまっています。それは、情報知と臨床知との融合です。この2つの領域にある知を融合するための道具立てを見つけられないか——そうした模索が本書のきっかけです。この本の中で『医学の法則』と呼んでいるものは、実際には不確かさ、不正確さ、不十分さにまつわる法則です。このような『不』の力が働く知の分野なら、何にでも当てはまります。それは不完全性の法則なのです」(本書より)
著者略歴
シッダールタ・ムカジー(シッダールタ ムカジー)
シッダールタ・ムカジー(Siddhartha Mukherjee) がん専門の内科医、研究者。著書は本書のほかに『病の皇帝「がん」に挑む——人類4000年の苦闘』(田中文訳、早川書房)がある。同書は2011年にピュリツァー賞一般ノンフィクション部門を受賞。 コロンビア大学助教授(医学)で、同メディカルセンターにがん専門内科医として勤務している。 ローズ奨学金を得て、スタンフォード大学、オックスフォード大学、ハーバード・メディカルスクールを卒業・修了。 『ネイチャー』『Cell』『The New England Journal of Medicine』『ニューヨーク・タイムズ』などに論文や記事を発表している。 2015年にはケン・バーンズと協力して、がんのこれまでの歴史と将来の見通しをテーマに、アメリカPBSで全3回6時間にわたるドキュメンタリーを制作した。 ムカジーの研究はがんと幹細胞に関するもので、彼の研究室は幹細胞研究の新局面を開く発見(骨や軟骨を形成する幹細胞の分離など)で知られている。 ニューヨークで妻と2人の娘とともに暮らしている。
野中大輔(ノナカダイスケ)
野中大輔(のなか・だいすけ) 1985年生まれ。慶應義塾大学卒業、同大学大学院修士課程修了。 現在は東京大学大学院人文社会系研究科博士課程に在籍しながら、杏林大学(医学部・外国語学部)非常勤講師、国立国語研究所非常勤研究員、河合塾K会講師として働く。 専攻は言語学、英語学。『明解言語学辞典』(三省堂)、『広辞苑 第七版』(岩波書店)の項目執筆に携わる。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。