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2017年12月21日発売

音楽之友社

出版社名ヨミ:オンガクノトモシャ

シベリウス

作曲家◎人と作品
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内容紹介
最新の研究成果を盛り込んだ画期的なシベリウス伝の誕生! 豊富な資料にもとづくことで、従来の誤ったデータを修正。作曲家シベリウスの真実の姿に迫る。「生涯篇」では数々の知られざるエピソードに光を当て、シベリウスの複雑な人物像や交友関係、苦難に満ちた創作活動を丁寧に描き出している。幻の交響曲第8番が破棄された理由、30年にわたる晩年の謎めいた沈黙についても、新しい解釈を加えた。続く「作品篇」では、これまでほとんど言及されてこなかった諸作品の真価、その隠れた魅力に注目。さらに「資料編」の作品一覧では、未出版の作品データを詳細に掲載するなど、シベリウス作品の全体像が克明に見て取れる。シベリウス没後60年、フィンランド独立100周年を記念した究極の1冊。
目次
■生涯篇■
◎ハメーンリンナ時代(1865~1885)
背景/誕生/ハメーンリンナでの生活/音楽への興味/《水滴》JS216について
◎ヘルシンキ音楽院時代と留学(1885~1891)
ヘルシンキ音楽院での修業/ヴェゲリウスによる作曲指導/数々の出会い/ベルリン留学/ウィーン留学
◎フィンランドの民族精神を求めて(1891~1893)
《クレルヴォ》の創作と封印/結婚とハネムーン、新しい生活環境/音詩《エン・サガ》/舞台劇『カレリア』の付随音楽
◎疾風怒濤の時期(1894~1897)
作曲のスランプ/ワーグナー危機/スランプからの脱出/交響詩《森の精》/交響詩《レンミンカイネン》/安定した生活を求めて
◎交響曲への道(1898~1900)
ナショナリズムと右傾化の時代/劇付随音楽《クリスティアン二世》/交響曲第1番/舞台劇『歴史的情景』のプロジェクト/三女キルスティの死と音詩《フィンランディア》の創作/パリ万博への遠征公演
◎国際的評価を得て(1900~1904)
アクセル・カルペラン/長期のイタリア旅行/ハイデルベルクへの演奏旅行、リヒャルト・シュトラウスとの交流/交響曲第2番/音詩《火の起源》、ベルリン・フィルとの共演・大成功/芸術グループ「エウテルペ」とヤルヴェンパーへの移住計画/ヴァイオリン協奏曲と劇付随音楽《クオレマ》
◎生活環境と作風の変化(1904~1907)
生活環境の変化/劇付随音楽《ペレアスとメリザンド》/ヴァイオリン協奏曲の改訂/初めてのイギリス訪問/交響的幻想曲《ポヒョラの娘》/劇付随音楽《ベルシャザールの宴》、交響曲第3番と作風の変化/グスタフ・マーラー
◎暗黒期(1908~1913)
喉の疾病と劇付随音楽《白鳥姫》/後進の指導/音詩《夜の騎行と日の出》/3回目のイギリス訪問/弦楽四重奏曲《親愛なる声》/交響曲第4番の創作に向けて/交響曲第4番/「暗黒期」の超克
◎新たな光明(1914~1919)
進むべき道/アルノルト・シェーンベルク/音詩《オセアニデス》/アメリカへの演奏旅行/第一次世界大戦の影響/交響曲第5番の初演/交響曲第5番の改訂、劇付随音楽《イェーダーマン》/フィンランド独立宣言/フィンランド内戦、カルペランの死、交響曲第5番の完成
◎晩年の創作活動(1919~1926)
海外遠征の再開とアメリカからの招聘/弟クリスティアンの死とフリーメイソンへの入会/交響曲第6番/スウェーデン、イタリアへの演奏旅行/交響曲第7番/交響的問題の解決と新しい方向の模索/劇付随音楽《テンペスト》/交響詩《タピオラ》
◎創作の苦悩とヤルヴェンパーの沈黙(1927~1957)
新たな方向を目指して/1935年以降/交響曲第8番の創作と作品像/交響曲第8番が失われた理由/永遠の沈黙
■作品篇■
交響曲/管弦楽曲/劇音楽/室内楽曲/ピアノ曲/歌曲/合唱曲/その他
あとがき
■資料編■
シベリウス年譜/ジャンル別作品一覧/主要参考文献/人名索引
著者略歴
神部 智(カンベ サトル kanbe satoru)
茨城大学教授。ヘルシンキ大学大学院博士課程修了。博士(音楽学)。大阪大学、宇都宮大学、国立音楽大学講師を歴任。大学の公開講座や市民講座の講師、NHK番組の出演・監修など多方面で活躍。シベリウスに関する論文、エッセイ、プログラム・ノート、ミニチュア・スコアの解説を多数執筆。著書は『シベリウスの《クレルヴォ》と《レンミンカイネン》』(国際記号学会、英語)、『シベリウスの交響詩とその時代』(音楽之友社)など。
タイトルヨミ
カナ:シベリウス
ローマ字:shiberiusu

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