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内容紹介
「ノヴァーク版」で有名なブルックナー研究家・校訂者のレオポルト・ノヴァークによるブルックナーに関する論文を集めた一冊。原書はノヴァーク80歳の時にそれまでの論文をまとめて出版されたものだが、本書はそのなかでも、文献的に詳細な研究に裏打ちされた独自の見解や、人間ブルックナーの奥深さを説いた論文など、全集校訂者ノヴァークによる研究の全貌を伝えるテーマを17本厳選した。今なお重要な存在であり続ける「ノヴァーク版」の校訂者はどのようにブルックナーを見ていたのか? どのようにブルックナーの作品を読み解いていたのか? ブルックナーの作品を聴く・演奏する際に必ず読んでおきたい一冊です。
目次
わが父レオポルト・ノヴァーク(クリスティ-ネ・ガイヤー)
ブルックナー 人間と音楽
1.ブルックナーの偉大さとは
2.ブルックナー 矛盾の間の天才
3.ブルックナー研究の諸問題
ブルックナー 教会音楽と交響曲のはざまに
4.ブルックナーの《ミサ曲ヘ短調》 
5.ブルックナーにおける交響様式と教会様式
6.ブルックナーの作品における「イエス・キリスト」の御名
7.ブルックナーの音楽における「広さ」の概念
8.信仰と音楽 ― ブルックナーのミサ曲における〈クレド〉楽章
ブルックナー作品の形式
9.第7交響曲のフィナーレ ― ひとつの形式研究
10.ブルックナーの形式意志 ― 第5交響曲のフィナーレを例に
11.弦楽五重奏曲第1楽章の形式とリズム
12.第4交響曲の3つのフィナーレ楽章
『ブルックナー全集』の方法論
13.ブルックナーの作品と現代
14.ブルックナーの第8交響曲とその第2稿
15.ブルックナーにおける「初稿」と「最終稿」
16.スケッチ出版の諸問題 ― 《テ・デウム》を例に
17.新発見 ― 交響曲第3番のための第2のアダージョ
訳者あとがき(樋口隆一)
著者略歴
レオポルト ノヴァーク(レオポルト ノヴァーク)
Leopold Nowak:1904年ウィーン生まれ。ウィーン国立音楽大学でピアノとオルガンを学び、ウィーン大学で音楽学を研究した。アントン・ブルックナーの作品の研究家・校訂者。1946年にオーストリア国立図書館の音楽関係資料の収集の責任者としてローベルト・ハースの後任となり、ブルックナーに関する資料を保存する業績を残した。モーツァルトのレクイエム(未完)の新版にも取り組んだほか、オーストリアの教会音楽や民謡の研究なども行った。1991年没。
樋口 隆一(ヒグチ リュウイチ)
1946年東京生まれ。音楽学者、指揮者。専門領域はバッハとシェーンベルクを中心とする西洋音楽史。慶應義塾大学大学院博士課程中退。「新バッハ全集」における教会カンタータ校訂の業績により、テュービンゲン大学哲学博士。2002年、オーストリア学術芸術功労賞。明治学院大学名誉教授。明治学院バッハ・アカデミー芸術監督、国際音楽学会副会長。

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