近刊検索 デルタ

2018年2月24日発売

勁草書房

和みを紡ぐ 子育てひろばの会話分析

子育てひろばの会話分析
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
幼い子どもを連れて子育てひろばに集う母親たちは、子どもや子育てについて語り合い、ひとときの息抜きのなかで緩やかなつながりを得る。そんな和やかな雰囲気を作り出すのは、他ならぬ母親たちのコミュニケーションである。そのしくみ、すなわち「和みの紡ぎかた」を、地道なフィールドワークにもとづく会話分析から詳らかにする。
目次
1章 和みはどんなふうに紡がれるのか
 1 会話から捉える子育てひろば
 2 なぜ会話分析なのか
 3 子育てひろばと家族社会学
 4 子育てひろばと子ども家庭福祉
 5 フィールドとデータ
 6 本書のガイドマップ
 7 書き起こしの記号の意味

2章 会話分析――方法として・領域として
 1 子育てひろばで読んでもらう
 2 人々の営みのしくみを解き明かす――エスノメソドロジー
 3 方法としての会話分析――基本的なアイディア
 4 領域としての会話分析――広がりと深まり
 5 悩み語りの研究

3章 子育てひろばをめぐる問いと会話分析――育児不安・育児ネットワーク・スタッフの専門性
 1 家族社会学の問いと子ども家庭福祉の問い
 2 子育てひろばと育児不安・育児ネットワーク――厚生労働省と母親のパースペクティブ
 3 育児不安とその研究
 4 育児ネットワークとその研究
 5 母親どうしのコミュニケーションという問い
 6 子育てひろばにおける支援の理念と問題――スタッフのパースペクティブ
 7 子育てひろばと子ども家庭福祉――明らかにされてきたこと
 8 スタッフの専門性とコミュニケーションという問い

4章 和みが紡がれるところ――子育てひろばというフィールド
 1 励起する子育てひろば
 2 政府事業としての子育てひろば
 3 子育てひろばの活動内容
 4 母親たちにとっての子育てひろば
 5 子育てひろばX
 6 子育てひろばY
 7 2つの子育てひろばの整理

5章 やりとりが始まるしくみ(1)――糸口質問連鎖
 1 くり返される「最初の第一歩」
 2 話題を開始する手続き
 3 糸口質問連鎖
 4 糸口質問と先行するやりとりの断絶性
 5 悩み語りの前ぶれとしての糸口質問
 6 悩み語りの切り出しを支えるもの――褒めと羨み
 7 悩み語りの糸口

6章 やりとりが始まるしくみ(2)――説明促し連鎖
 1 子どもがつくる会話のきっかけ
 2 連鎖の構造
 3 知識における秩序と行為の連鎖
 4 連鎖の第1成分
 5 連鎖の第2成分
 6 応答の追求
 7 和みを紡ぐために必要なもの

7章 悩みを分かち合うしくみと助言のしくみ
 1 「うち解けた雰囲気」という謎
 2 母親どうしのつながりと子育ての悩み
 3 悩みを分かち合う
 4 自分の場合的な助言
 5 自分の場合的な助言への応答
 6 明るい見通し
 7 助言を報告と捉えることで得るもの
 8 息抜きとしての悩み語り

8章 母親どうしがつながるしくみ
 1 つながりを生み出す
 2 母親どうしのつながりをどう捉えるか
 3 ティータイムのおしゃべり――場面と話題
 4 親しい母親どうしのやりとり
 5 初対面の母親たちをふくむやりとり
 6 やりとりとつながり

9章 しくみを貫く3本の糸――日常性・道徳性・専門性
 1 取り組んできた問い
 2 解き明かしたやりとりのしくみ
 3 ありふれたやりとりのしくみ
 4 悩み語りと道徳性
 5 スタッフの専門性とコミュニケーション
 6 本書の先に見えているもの

結語 和みの紡ぎかた


糸を結ぶ
引用文献
索引
著者略歴
戸江 哲理(トエ テツリ)
戸江 哲理(とえ てつり) 1980年大阪府に生まれる. 2004年神戸大学法学部卒業. 2009年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学. 職歴:日本学術振興会特別研究員PD(奈良女子大学)など. 現在:神戸女学院大学文学部専任講師. 京都大学博士(文学). 専攻:コミュニケーション論・家族社会学. 論文:「例外扱いする特権――母親による子どもに対する『この人』という指示」(『社会学評論』68巻3号, 2016年)など.

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。