近刊検索 デルタ

2018年6月26日発売

春秋社

ヘンデルが駆け抜けた時代

政治・外交・音楽ビジネス
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内容紹介
エージェント? プロデューサー? はたしてその正体とは――?

「音楽の母」とも呼ばれ、《メサイア》の「ハレルヤ・コーラス」などで有名なヘンデルは、「音楽の父」バッハと同じ年に似たようなドイツの地方都市に生まれながら、バッハ以上に国際的にも経済的にも異例の成功を収めた「勝ち組」音楽家だった。
スペイン継承戦争に翻弄されるイタリアやジャコバイト問題に揺れるイギリスなど、権謀術数渦巻く欧州を渡り歩き、あるときは敵対勢力の情勢を探るエージェントとして、またあるときは民心を操る名プロデューサーとして、数々のオペラやオラトリオを世に残してきた音楽家ヘンデルの実像を、できるだけ当時の視点から見つめ直す。
目次
はじめに フィルターを取り払ってみれば……
序 章 ヘンデルの生きた時代
第1章 旧来のヘンデル像
第2章 オラトリオ《メサイア》に隠されたメッセージ ――反政府勢力のプロパガンダ?
第3章 《水上の音楽》の伝説を見直す ――ヘンデル・スパイ説?
第4章 オペラ《ジュリアス・シーザー》の謎 ――忠臣にされた政敵セスト
第5章 政治とオペラ・オラトリオ ――時事問題エンターテインメント
第6章 音楽家の才能とは? ――バロック音楽家の就職活動と転職
第7章 バッハと政治・外交の関わりを推理する ――「音楽の父」の意外な野心
第8章 ヘンデルと政治の出会い ――スペイン継承戦争に翻弄されるイタリアで
第9章 史上初のフリーランス作曲家として ――イギリスの政情とヘンデル
第10章 ヘンデルの伝記を読み直す
おわりに 「音楽の母」ヘンデルってどんな人?
著者略歴
三ヶ尻 正(ミカジリ タダシ)
1962年京都市生。東京都立三田高等学校から、東京大学文学部英文科卒。英米文学のほか、英語学、英語史、ドイツ語、音声学、美学、音楽史などを学ぶ。ヘンデル研究・オラトリオ研究、声楽家の発音指導(英独羅)、字幕・対訳制作に従事。オラトリオの歴史に関する講演、オペラ・オラトリオ台本の政治史的解釈に関する講演で好評を博す。発音指導ではテキストの解釈や韻律法に加え、音声学に基づいた科学的なアプローチに、字幕・対訳では原典のことばを大切にした分かりやすい日本語訳に定評がある。 著書・訳書に『歌うドイツ語ハンドブック』、『メサイア・ハンドブック』、『ミサ曲・ラテン語・教会音楽ハンドブック』、『ヘンデル 創造のダイナミズム』(共訳、日本ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞)、『オペラ事典』(共著・編集協力)など、対訳ではヘンデル、シューマン、マーラー、R.シュトラウスなど多数。 2018年現在、新国立劇場オペラ研修所講師(ドイツ語歌唱発音)。日本音楽学会、日本ヘンデル協会、日本イタリア古楽協会会員。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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