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内容紹介
海の視点からみた知られざる日本人移民の姿 本書では海と深い関わりをもつ生活を送る「海の民」を中心に、その生業の実態のみならずその社会や文化について、ジェンダーの視点も加えながら考察する。主に19世紀後半から強制収容もあった戦時、今日にいたるまでの歴史が、綿密なききとりも交えて描き出される。 <詳しい内容は目次をご覧ください>
目次
序章-なぜハワイの「海」なのか  海洋国家としての日本とハワイ /移民研究における海の位置づけ/海と女性/  本書のねらい/本書の構成 第一章 ハワイへの路―移動する海の民  日本における漁業の発展と漁民の高い移動性 /日本の開国と海外出漁/日本の水産漁における女性の貢献/日本人漁民の太平洋各海域への拡散 第二章 ハワイにおける日本の海の民  ハワイにおける日本人漁業の始まり/太平洋を渡るさまざまな路/山口県、広島県出身漁民   の台頭と日本人漁業会社の設立/仲買人によるボイコット騒ぎと紀州船団の独自性/排斥の波/白人財閥支配からの独立---大谷松治郎の挑戦/ハワイの水産業における日本の海の民の地位の確立と他のエスニックグループとの関係 第三章 サンパン漁業の最盛期-漁業の実態と漁村の社会生活  漁業関連事業の拡大とハワイアンツナパッカーズ社の誕生/ハワイの漁業の諸相/漁村の生活と女性の活躍/漁村の宗教的活動/日本人漁民の高齢化と後継者問題/水揚げの減少とハワイ準州政府による新たな取り組み 第四章 太平洋戦争とサンパン漁船の消滅  日本人漁業に対して高まる連邦政府の疑念と排日の動き/ルーズベルト大統領に立ち向かうハワイ準州知事/連邦政府による漁船の没収/真珠湾攻撃と漁船の没収、そして引き裂かれた家族/戒厳令下の水産行政/漁業の再開へ向けた交渉/連邦予算による中部太平洋の漁業調査と漁業の復興へ向けた布石 第五章 漁業の復興と沖縄の漁業研修生 漁業の復興/日本との関係の再構築とハワイ金刀比羅神社を巡る裁判/清水静枝の市民権回復と家族との再会/漁民人口の減少と日本政府との交渉/沖縄における漁業の歴史/沖縄戦と戦後の米軍統治/沖縄—ハワイ間における大規模な人的交流政策の開始/漁業研修制度の開始へ向けて/ハワイでの漁業の様子/ハワイでの生活、そして沖縄で待つ家族/漁業研修の終了 終章 今日におけるハワイの水産業の現状と日本の海の民の文化  ハワイの漁業の変遷 /ハワイにおける漁民一家の暮らし/今日のハワイにおける日本の海の民の文化/ハワイの海の民の歴史の新たな章の始まり あとがき 索 引
著者略歴
小川 真和子(オガワ マナコ)
小川真和子(おがわ・まなこ) 東京都出身。2004年ハワイ大学アメリカ研究学部大学院博士課程修了。Ph.D.独立行政法人水産大学校講師、准教授を経て、現在、立命館大学文学研究科教授。専門はアメリカ研究。主に漁業移民、日米関係史研究。 主な著書、論文に、Sea of Opportunitiy:The Japanese Pioneers of the Fishing Industyr in Hawai'i.(University of Hawai'i Press,2014)(2015 年地域漁業学会賞受賞) 「戦後ハワイにおける沖縄の漁業者を対象にした漁業研修ならびに漁業移民制度の展開」移民研究年報18巻(2012年) 「ハワイにおける日本人漁業者排斥について―太平洋戦争期を中心に」地域漁業研究 51巻(2011年)、等がある。

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