近刊検索 デルタ

2024年5月11日発売

筑摩書房

出版社名ヨミ:チクマショボウ

洲之内徹ベスト・エッセイ1

ちくま文庫
ちくま文庫
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
戦争体験を引きずり、癒されない飢餓を抱えながらも、美術エッセイ「気まぐれ美術館」で人気を博した洲之内徹。屈託のある名文を選んだアンソロジー

異才の名文、ここによみがえる!
凄惨な戦争体験に裏づけられた人間洞察と、定見を軽々と超えていく
卓抜な文章で、美のなんたるかに肉薄する随想の極北

「買えなければ盗んでも自分のものにしたくなるような絵なら、まちがいなくいい絵である」。かつて小林秀雄が「今一番の批評」と称賛し、美術エッセイ「気まぐれ美術館」で人気を博した洲之内徹。陰惨な戦争体験を引きずり、癒すことができない飢えを抱えながら、屈託のある達観の文を書いた。振り返られることが少なくなった異才の随想を、稀代の美術評論家・椹木野衣が選りすぐったコレクション。 
目次
画廊のエレベーター  
海老原喜之助「ポアソニエール」  
松本竣介「ニコライ堂」  
中村彝と林倭衛  
鳥海青児「うづら」  
森田英二「京都花見小路」  
四畳半のみ仏たち  
山荘記  
海辺の墓  
続 海辺の墓  
銃について  
セザンヌの塗り残し  
フィレンツェの石  
村山槐多ノート(一)  
月ヶ丘軍人墓地(一)  
その日は四月六日だった  
朝顔は悲しからずや  
モダン・ジャズと犬  
守りは固し神山隊  
〈ほっかほっか弁当〉他  

解説 洲之内徹 狂狷と気まぐれ  椹木野衣  
著者略歴
洲之内 徹(スノウチ トオル sunouchi tooru)
洲之内 徹(すのうち・とおる):1913?87年。愛媛県出身。美術エッセイスト、小説家、画商。1930年東京美術学校建築科在学中、マルクス主義に共感し左翼運動に参加する。大学3年時に特高に検挙され美術学校を退学。20歳で再検挙にあい、獄中転向して釈放される。38年、北支方面軍宣撫班要員として中国に渡り、特務機関を経て、中国共産党軍の情報収集に携わった。46年、33歳で帰国してからの約20年間、小説を執筆。3度芥川賞候補となるが、いずれも受賞はかなわず。61年より、田村泰次郎の現代画廊を引き継ぎ画廊主となった。74年から連載「気まぐれ美術館」を開始し、多くの読者を獲得した。
椹木 野衣(サワラギ ノイ sawaragi noi)
椹木 野衣(さわらぎ・のい):1962年埼玉県秩父市生まれ。美術批評家。多摩美術大学教授。主な著作に『日本・現代・美術』『戦争と万博』ほか。
タイトルヨミ
カナ:スノウチトオルベストエッセイ
ローマ字:sunouchitoorubesutoessei

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

-- 広告 -- AD --

【AD】
今、注目すべき第三書館の本
緑の書 リビアのカダフィ大佐の理論
2011年10月20日、カダフィ大佐は殺された

-- 広告 -- AD --

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。