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2017年10月1日発売

白水社

オスマン帝国の崩壊

中東における第一次世界大戦
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内容紹介
中東近現代史の必読書  久しく「ヨーロッパの病人」と呼ばれながら驚くほど長生きしたオスマン帝国――。19世紀末から第一次世界大戦を経て帝国終焉に至る過程について、これまでは戦勝国側の史料によってのみ語られることが多かった。しかし本書は、トルコ語とアラビア語で書かれた史料を駆使して背景を読み解き、「大戦」期における中東の動静をオスマン帝国側の視点から生々しく描き出していく。  ダーダネルス海峡をめぐるガリポリの戦いやメソポタミア戦線など、中東とその周辺における戦況について詳述する一方、本書はオスマン帝国の敗北と、連合国によるその後の領土分割についても多くのページを割いている。この戦後処理が、現在の中東のありように計り知れない影響を及ぼしているからだ。「フサイン=マクマホン書簡」や「サイクス=ピコ協定」「バルフォア宣言」といった一連の協定は一般に英国の二枚舌、三枚舌と片づけられるが、本書はあくまで戦時情勢の成り行き上の戦略として生まれたものと位置づけ、その成り行きを丁寧に説明する。  斯界の権威による、学識と読みやすさを兼ね備えた中東近現代史の必読書。
著者略歴
ユージン・ローガン(ローガン)
アラブ近現代史が専門の歴史家。オクスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジ・フェロー。同校中東センターで教鞭を執る。子供時代をベイルートとカイロで過ごし、アメリカに戻ってコロンビア大学経済学部に在学中、中東史に関心を持ち、トルコ語とアラビア語を修得。卒業後、ハーヴァード大学で中東研究のM.A.(1984)、Ph.D.(1991)を取得。サラ・ローレンス・カレッジ、ケンブリッジ大学の講師などを経て現職。ケンブリッジ大学出版部の「現代中東シリーズ」の編集者も務める。邦訳書に『アラブ500年史(上下)』(白水社)があるほか、Frontiers of the State in the Late Ottoman Empire (1999)、Outside In: On the Margins of the Modern Middle East (2002)など著書多数。英国オクスフォード在住。
白須 英子(シラス ヒデコ)
翻訳家。1958年、日本女子大学英文学科卒業。主な訳書に『オスマン帝国衰亡史』(中央公論社)、『エルサレムの20世紀』『イスラーム世界の二千年』『イラン人は神の国イランをどう考えているか』(以上、草思社)、『情熱のノマド』(共同通信社)、『変わるイスラーム』『仮想戦争』(以上、藤原書店)、『アラブ500年史(上下)』『湿原のアラブ人』『北緯10度線』(以上、白水社)など、著書に『イスラーム世界の女性たち』(文春新書)がある。

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