近刊検索 デルタ

2017年9月24日発売

白水社

不法移民はいつ〈不法〉でなくなるのか

滞在時間から滞在権へ
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
最良の移民論入門  オバマ米大統領は、5年以上国内に滞在している不法移民に対して、犯罪歴がなく納税をしていることを条件に、合法的に労働できるよう大統領覚書を発した。これにより合法的地位を与えられた不法移民は500万人に上る。そして、新大統領トランプの「長城」建設構想はじめ反移民政策はもちろん、この覚書を標的にしたものである。  現在、1100万に上ると言われる不法移民は、アメリカにおける深刻な政治・社会問題となっており、この膨大な不法移民をどうするかは、文字通り国論を二分している。  本書は、移民論の「古典」として内外で参照される1冊である。その主張は極めて明快で、5年以上滞在している不法移民には「滞在権」が付与されるべきだと説く。  著者自身はもともと開放国境論を主張して、移民正義論を打ち立てた世界的権威。移民問題の深刻化を背景に本書の刊行に踏み切った。  日本でも移民は焦点として浮上しつつある。本書は、日本の読者向けに移民にアプローチするための読書案内、アメリカ移民法史年表とともに、井上彰、谷口功一、横濱竜也各氏による座談会「危機の時代の移民論」も付した。
著者略歴
ジョセフ・カレンズ(カレンズ)
トロント大学政治学教授。カレッジ・オブ・ホーリークロス卒業、イェール大学で博士号取得。移民正義論における「開放国境論(open border theory)」の主唱者として著名。著書には、The Ethics of Immigration(Oxford University Press, 2013)、Culture, Citizenship, and Community: A Contextual Exploration of Justice as Evenhandedness (Oxford University Press, 2000)などがある。
横濱 竜也(ヨコハマ タツヤ)
1970年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、静岡大学学術院人文社会科学領域教授。専門は法哲学。著書に『遵法責務論』(弘文堂)、『逞しきリベラリストとその批判者たち』(共著、ナカニシヤ出版)、『日本の夜の公共圏』(共著、白水社)他。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。