近刊検索 デルタ

2017年9月30日発売

白水社

印刷という革命(新装版)

ルネサンスの本と日常生活
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内容紹介
印刷本の誕生は西欧世界をどう変えたか  本とは手書き写本であったヨーロッパで、15世紀半ばに印刷本が生まれた時、社会はどう変わっていったのか。本書は印刷術の誕生から発展・定着にいたる200年あまりの歴史を、具体的な数字やエピソード満載で描く。斬新な初期近代メディア文化史であると同時に、政治・文学・科学・芸術・経済を重層的にとらえることができる1冊である。  そこでは、ひと握りの成功者から、落ちぶれて破産し、また異端として告発された者まで、本に命を賭けた人々の人生劇が繰り広げられる。一方で、16世紀初頭と末との学者の蔵書数の変遷を分析するかと思えば、書籍の流通・販売経路を再構成してみせる章もあり、さらに著者と印刷業者との駆け引き・禁書や出版権をめぐる当局との攻防など、当時の本がどのように生まれ消費されていったかを、詳細に知ることができる。印刷本はコルテスやピサロの軍の蛮行に影響を与え、また印刷本だからこそなしえた科学への貢献があった。  エラスムスの名著から政治・宗教関係のビラやパンフレット、贖宥状のような紙片まで、当時最新の医学書からいかがわしい治療法に関するハウツー本までが織りなす、めくるめく書物と印刷の興亡史。
著者略歴
アンドルー・ペティグリー(ペティグリー)
イギリスの歴史研究者、DPhil(オクスフォード大学)。セント・アンドルーズ大学近代史教授で、専門は宗教改革および16世紀史。著書は他にThe Invention of News: How the world came to know about itself (Yale University Press, 2014)ほか。本書は、すぐれたルネサンス研究の歴史書に贈られるフィリス・グッドハート・ゴーダン賞を受賞、またニューヨーク・タイムズの「2010年注目の100冊」にも選ばれた。
桑木野 幸司(クワキノ コウジ)
大阪大学准教授、専門は西洋建築史・庭園史・美術史。工学修士(東京大学:建築史)、Dottore di ricerca(ピサ大学:美術史)。第8回(平成23年度)日本学術振興会賞受賞。主要著訳書:『叡智の建築家――記憶のロクスとしての16‐17世紀の庭園、劇場、都市』(中央公論美術出版)、『ルネサンスの演出家ヴァザーリ』(白水社、共著)、カナリー『古代ローマの肖像――ルネサンスの古銭収集と芸術文化』(白水社)

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