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2018年2月23日発売

白水社

エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪

憂鬱な科学の功罪
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内容紹介
方法としての経済学
 トマス・カーライルはかつて経済学を「陰鬱な科学」と呼んだ。時代は大きく異なるとはいえ、現在でもこうした見方に頷く者は多いはずだ。実際、経済学者に対する世間の目は、思いのほか厳しい。
 一言で言ってしまえば、社会で生起している複雑な事象を単純な理論に還元する「知識豊富な馬鹿者」である。数学や統計学には通じているが、経済予測はおろか、それ以外のことでも全く役に立たないというわけだ。
 本書の著者、ダニ・ロドリックは世界的に話題になった『グローバリゼーション・パラドクス』をはじめ、正統派経済学を批判してきた急先鋒だ。その彼が経済学の可能性を論じたのが本書である。
 執筆の背景には、経済学と言えば、市場・効率・利己的行動しか思いつかない平板な世論がある。たしかに経済学者はリーマンショックを予測できなかったかもしれないが、経済学には危機やバブルを解明し克服する学説も無数にある。いまこそこの学問の裾野の広さを学ぶべきときなのだ。
 労働価値説から限界革命、行動論から制度の経済学まで、あらゆる学説をモデルと捉え、経済学とは何かを明解に説いた新たな社会科学方法論!
著者略歴
ダニ・ロドリック(ロドリック)
1957年、トルコ・イスタンブールに生まれる。米ハーバード大学を卒業後、プリンストン大学でMPA、PhD.をそれぞれ取得。プリンストン高等研究所(IAS School of Social Science)教授などを経て、現在、ハーバード大学ケネディスクール教授。専門は国際経済学、経済成長論、政治経済学。『グローバリゼーション・パラドクス』は世界中で話題に。同書のほか、1997年に刊行されたHas Globalization Gone Too Far? (IIE) は、米ビジネス・ウィーク誌で「1990年代における最も重要な経済書」と称賛される。One Economics, Many Recipes: Globalization, Institutions, and Economic Growth (Princeton 2007), The New Global Economy and Developing Countries: Making Openness Work (Overseas Development Council, Washington DC, 1999) など。
柴山 桂太(シバヤマ ケイタ)
【柴山桂太】1974年生まれ。京都大学経済学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程退学。現在、同研究科准教授。専門は政治経済思想。著書に『静かなる大恐慌』(集英社新書)、『グローバル恐慌の真相』(集英社新書、中野剛志と共著)ほか。訳書にロドリック『グローバリゼーション・パラドクス』(白水社、大川良文と共訳)シェーン『〈起業〉という幻想』(白水社、谷口功一・中野剛志と共訳)がある。【大川良文】1971年生まれ。神戸大学経済学部卒業。神戸大学大学院経済学研究科国際経済博士課程修了。現在、京都産業大学経済学部教授。専門は国際経済学。論文に“Innovation, Imitation, and Intellectual Property Rights with International Capital Movement” Review of International Economics などがある。

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