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2017年9月26日発売

法政大学出版局

ヘーゲルとハイチ

普遍史の可能性にむけて
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内容紹介
奴隷制と植民地支配が形成した世界資本主義市場を背景に、近代市民社会をめぐるヘーゲルの洞察とハイチ革命の現実とを同時に思考すること。それは、主人と奴隷の弁証法のプロセスないし階級闘争史とみなされた世界史のヴィジョンを、従来問われずにいたまったく別の観点から批評することである。非西洋中心主義的で真に普遍的な人類史にむけた、ポストコロニアル的批判の刺激的成果!
目次
序言 第Ⅰ部 ヘーゲルとハイチ  第Ⅰ部への序論  ヘーゲルとハイチ 第Ⅱ部 普遍的な歴史(ユニヴァーサル・ヒストリー)  第Ⅱ部への序論  普遍的な歴史 原註 訳註 訳者解題 参考文献 図版一覧 人名索引
著者略歴
スーザン・バック=モース(バック モース スーザン)
(Susan Buck-Morss) アメリカ合衆国のフランクフルト学派研究の第一人者。著述の分野は美術史、建築学、比較文学、カルチュラルスタディーズ、哲学、歴史学、表象文化論と多岐にわたる。ヴァッサー大学卒業後、イェール大学で修士号、ジョージタウン大学で博士号取得。1978年からコーネル大学で教鞭を執り、現在は名誉教授。ニューヨーク市立大学大学院センター教授も務め、「グローバル化と社会変革に関する委員会」の中心メンバー。ズーアカンプ社刊『アドルノ全集』第9巻の『社会学論集Ⅱ』などを編集。主な著書に、The Origin of Negative Dialectics: Theodor W. Adorno, Walter Benjamin, and the Frankfurt Institute (New York: Macmillan Free Press, 1977)、『ベンヤミンとパサージュ論──見ることの弁証法』(勁草書房、2014年)、『夢の世界とカタストロフィ──東西における大衆ユートピアの消滅』(岩波書店、2008年)、『テロルを考える──イスラム主義と批判理論』(みすず書房、2005年)がある。2011年にはフランツ・ファノン賞を受賞した。
岩崎 稔(イワサキ ミノル)
1956年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。東京外国語大学総合国際学研究院教授。専攻:哲学/政治思想。主な著書に、『継続する植民地主義』(中野敏男・大川正彦・李孝徳との共編著、青弓社、2005年)、『谷川雁セレクションⅠ・Ⅱ』(米谷匡史との共同編集、日本経済評論社、2009年)、『東アジアの記憶の場』(板垣竜太・鄭智泳との共編著、河出書房新社、2011年)、『立ちすくむ歴史』(成田龍一・喜安朗との共著、せりか書房、2012年)など。主な訳書に、A. O.ハーシュマン『反動のレトリック』(法政大学出版局、1997年)、W. エングラー『東ドイツのひとびと』(山本裕子との共訳、未來社、2010年)、H.ホワイト『メタヒストリー』(監訳、作品社、2017年)など。
高橋 明史(タカハシ ヒロシ)
1970年生まれ。東京外国語大学地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。中国大連海事大学外国語学部日本語学科講師を経て、神奈川工科大学非常勤講師。専攻:哲学/社会思想史。論文に、「隠喩としての神話──ハンス・ブルーメンベルクの神話論」(『地域研究ブックレヴュー』15、東京外国語大学海外事情研究所、1998年)、翻訳に、H.ホワイト『メタヒストリー』(共訳、作品社、2017年)など。

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