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2017年10月19日発売

みすず書房

完訳 天球回転論

コペルニクス天文学集成
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内容紹介
〈もしコペルニクスの科学上の「転回」を「革命」と言ってよいとすれば、その革命は静かに始まったのである。革命の喧騒とは無縁に、そして人々の気づかないままに、そしてさらに重要なことに、当人もその帰趨を自覚しないままに、それは始まったのである〉 (「まえがき」より) 1543年、ニコラウス・コペルニクスが地球中心説(天動説)から太陽中心説(地動説)へと理論を革新させた、科学史第一級の古典全6巻をここに完訳。さらにコペルニクスが太陽中心説の構想を初めて著した未刊の論考『コメンタリオルス』、ヨハン・ヴェルナーの著作を批判した書簡を収録し、コペルニクス天文学のすべてを凝集する。 コペルニクスの生きたルネサンス期、天文学は依然としてアリストテレス的な自然哲学に支配されていた。『天球回転論』の出版は、折しも古代の天文学者にして天動説の泰斗・プトレマイオスの理論が復興された時代においてであった。 コペルニクスはいかにして、そしてなぜ地動説へと辿りついたのか? 全篇に付した精緻な訳注、天文学史を古代から〈コペルニクス以後〉まで詳細に綴った訳者解説「コペルニクスと革命」によって明かされる、革命の全貌。
目次
まえがき 旧版へのまえがき 第 I 部 天球回転論 『天球回転論』解題 読者へ  この著述の諸仮説について カプアの枢機卿ニコラウス・シェーンベルク〔の書簡〕 最も聖なる主・教皇パウルス3世宛て回転論諸巻へのニコラウス・コペルニクスの序文 ニコラウス・コペルニクスの『天球回転論』6巻各章の目次 第 I 巻 第 II 巻 第 III 巻 第 IV 巻 第 V 巻 第 VI 巻 訳注 付録 1 種々の暦・暦元等について 付録 2 ニコラウス・コペルニクスの読者宛ての戒告および訂正 第 II 部 コメンタリオルス 『コメンタリオルス』解題 ニコラウス・コペルニクスの小論(コメンタリオルス) 訳注 第 III 部 ヴェルナー論駁書簡 「ヴェルナー論駁書簡」解題 ヴェルナー論駁書簡 訳注 第 IV 部 解説・コペルニクスと革命 1 はじめに 2 コペルニクス以前の天文学 1   ――ギリシャとローマの世界―― 3 コペルニクス以前の天文学 2   ――イスラームとヨーロッパの世界―― 4 コペルニクスの生涯と著作 5 コペルニクスの天文学   ――地球中心説から太陽中心説へ―― 6 コペルニクス説の受容と変容の過程 文献 人名・書名索引 事項索引
著者略歴
高橋憲一(タカハシケンイチ)
1946年生まれ。1970年早稲田大学理工学部電気工学科卒業。1979年東京大学大学院理学研究科退学(科学史・科学基礎論専攻)。1990年理学博士(東京大学)。九州大学大学院比較社会文化研究院教授を務め、現在は九州大学名誉教授。著書『科学の世界――その形成と展開』(共著 共立出版 1982)『数学の歴史II――中世の数学』(共著 共立出版 1987)The Medieval Latin Traditions of Euclid’s Catoptrica (Kyushu University Press 1992)『ガリレオの迷宮――自然は数学の言語で書かれているか?』(共立出版 2006)。訳書『ロジャー・ベイコン大著作』(朝日出版社 1980)ディア『知識と経験の革命――科学革命の現場で何が起こったか』(みすず書房 2012)『原典 ルネサンス自然学』(共訳 名古屋大学出版会 2017)コペルニクス『完訳 天球回転論』(みすず書房、2017)ほか。

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