近刊検索 デルタ

2017年10月11日発売

みすず書房

ライフ・プロジェクト

7万人の一生からわかったこと
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内容紹介
「科学と人間ドラマの、素晴らしい融合だ」 ロビン・マッカイ(『オブザーバー』紙、ベスト・サイエンス・ブック2016) 1946年のイギリスで、ひとつの研究が始まった。3月のある1週間に生まれたすべての赤ちゃんの生涯を追跡する〈コホート研究〉とよばれるプロジェクトだ。以来科学者は、同様の研究を数回にわたって行ない、成長していく人々の、学習、就職、結婚、死という、人生の全側面を記録してきた。 この試みから明らかになったのは、「いちばん頭の良い労働者階級の子どもは、いちばん愚かな中流、上流階級の子どもに、学校成績であっという間に追い抜かれる」「1970年生まれの子どもたちの所得は、58年生まれの子どもたちの所得よりも、親の所得と強く結びついている」「幼少期にずっと就寝時間が不規則だった子どもは、就寝時間が一部不規則だった子どもより、問題行動を起こすリスクが高い」など、貧困の根深さを示す多様な事実だった。 こうした成果はもちろん、資金難に直面した研究者たちの財政的闘い、政治潮流に翻弄される研究方針、コホートメンバーの人間ドラマまでを、徹底した取材で描き出す、「コホート研究」初のノンフィクション。
目次
著者注 はじめに 第 I 部 この世に生まれる 1 ダグラス・ベビー  方法論の誕生 2 生まれながらの落後者?  コホート、学校に行く 3 病めるときも健やかなるときも  コホートと疫学 第 II 部 成年に達する 4 生き残る  コホート、存続をかけて闘う 5 年を重ねて賢くなる  コホート、真価を発揮する 6 開かれる  コホート、宝を生む 第 III 部 世代はめぐる 7 新世紀の子どもたち  コホート、生き返る 8 溝を埋める  コホート、未来に向かう 終章 彼らはいまどこに? 謝辞 索引 参考文献および情報源
著者略歴
ヘレン・ピアソン(ヘレン ピアソン)
ジャーナリスト、『ネイチャー』誌のエディター。2010年ウィスター研究所科学ジャーナリズム賞受賞。イギリス・サイエンスライター協会の大賞も2回受賞。遺伝学の博士号を持つ。著書に『ライフ・プロジェクト』(大田直子訳、みすず書房)ほか。
大田直子(オオタナオコ)
翻訳家。訳書 イーグルマン『あなたの脳のはなし』(早川書房、2107)ソロモン他『なぜ保守化し、感情的な選択をしてしまうのか』(インターシフト、2017)ピアソン『ライフ・プロジェクト』(みすず書房、2017)ほか。

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