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2018年7月19日発売

ミネルヴァ書房

大阪万博が日本の都市を変えた

工業文明の功罪と「輝く森」の誕生
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内容紹介
1970年、大阪万博。その開催のために切り開かれ、更地となった会場の跡地が森に生まれ変わるという奇跡は、いかにして可能になったのか。本書は、万国博覧会や都市におけ公園の歩みを通じて、今までの日本と世界の歴史を振り返り、これからの文明の姿を模索するものである。持続可能な生物多様性社会に向けた公園・都市・文明のあり方を、大阪万博および万博公園の計画に携わった環境プランナーである著者が、これまでの総括とともに提言する。
目次
まえがき——大阪万博から万博の森へ


 第Ⅰ部 大阪万博以前

第1章 日本は、万国博覧会とどうかかわったのか
 1 日本人が初めて遭遇したロンドンの万国博覧会
 2 都市美観改造のパリ万国博覧会
 3 工業博としてのパリ万国博覧会
 4 日本人が最初に見た万国博覧会

第2章 内国博覧会から始まった万国博覧会
 1 博覧会の起源
 2 上野公園での内国勧業博覧会
 3 京都再興を願った京都建都一一100年記念事業
 4 最後にして最大の世界規模の大阪内国博覧会

第3章 幻に終わった戦前の万国博覧会
 1 三代続いた万国博覧会開催への願い
 2 第一世代の日本への万国博覧会誘致
 3 第二世代の万国博覧会誘致運動
 4 国威発揚の道具とされた万国博
 5 幻に終わった第三世代の紀元2600年記念万国博覧会
 6 工業化の成果ではなく、エキゾチシズムに甘んじた

第4章 アジア初の万国博覧会——大阪万博開催
 1 00年目に、念願の万国博覧会が、日本に来た!
 2 大阪万博のテーマ——人類の進歩と調和
 3 なぜ、東京ではなく大阪で開催されたのか
 4 なぜ、竹藪と農地の丘陵地で開催されたのか——エアポケットの地と交通の要衝の地
 5 大阪大都市圏衛星都市構想

第5章 万博会場の設計思想
 1 大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」は、会場設計にどう反映させられたか
 2 西山夘三による田園都市型会場設計とお祭り広場
 3 丹下健三による三次案
 4 万博跡地の丹下の都市設計への野心
 5 メガストラクチュアのアナクロニズム


 第Ⅱ部 大阪万博以後

第6章 「人と自然の新しい関係の再建」をめざした都市公園への転換
 1 地球規模の環境とエネルギー問題
 2 「人類の進歩と調和」は、万博公園で達成された
 3 都市センターから「緑に包まれた文化公園」へ
 4 自然再建の都市計画——丹下健三から高山英華へ
 5 公園を核とした都市計画

第7章 国立民族学博物館の誕生
 1 民族学博物館は、大阪万博から生まれた
 2 「大阪万博跡に、万国博を!」——文化相対主義としての展示
 3 平和をめざす研究機関としての国立民族学博物館

第8章 太陽の塔は、残った
 1 太陽の塔はいらない——三つの理由
 2 べらぼうなものをつくる!
 3 宇宙(太陽系)の中の人類の位置を探ったテーマ館
 4 太陽の塔は、立ち続ける

第9章 地球環境時代の新種の公園
 1 大胆不敵な森の再建——万博の森
 2 三つの森で、生物多様性のある生態系の風景をつくる
 3 タカが棲息する都市公園をめざす
 4 生物多様性のある回遊式風景庭園(公園)の誕生
 5 工業文明から生物多様性社会への芽生え

第10章 巨大都市の功罪
 1 万博公園は、自然破壊の免罪符か
 2 巨大都市化がもたらした課題と展望
 3 都市の中に、都市をつくる
 4 サステイナブル・シティ・イン・メガシティ

第11章 2070年の万博公園の未来に向けて
 1 城壁型公園から解放型セントラルパークへ
 2 万博公園を核にした千里環境文化創造都市をつくる
 3 新都市の装い
 4 多心型大都市圏構想


参考文献
あとがき——都市の中に、森をつくるということ
年 表
人名・事項索引
著者略歴
吉村 元男(ヨシムラ モトオ)
2018年7月現在環境事業計画研究所会長

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