近刊検索 デルタ

2018年1月31日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

ハンガリーを知るための60章【第2版】

ドナウの宝石
エリア・スタディーズ
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
東西ヨーロッパの狭間、西と東の力と文化が交わった歴史の渦の中心部ハンガリー。小国にして世界に輝く優れた科学者、哲学者、音楽家を多数輩出した「ドナウの宝石」の魅力と底力を紹介するのはもちろんのこと、改訂にあたり新たな一面も書き加えた。
目次
序 「ドナウの宝石」、EUの国、ハンガリー


Ⅰ ヨーロッパ史の中のハンガリー

第1章 ローマ帝国とハンガリー――ローマ都市の繁栄と衰退
第2章 ハンガリーの王冠と紋章――シンボルとその利用
第3章 聖イシュトヴァーンとカトリック受容――キリスト教国としての出発
第4章 マーチャーシュ王とその時代――正義の王、ルネサンス王、強大な王
第5章 三分割の時代からハプスブルクの時代へ――混乱と豊穣の近世
【コラム1】ミナレットとブショー――オスマン帝国の痕跡を訪ねる


Ⅱ ドナウとハプスブルク帝国のハンガリー

第6章 1848年革命――近現代ハンガリーの起点
第7章 ドナウ連邦構想――かなわなかった中欧連合
第8章 ハプスブルク帝国とハンガリー――ライバル、それとも同盟者?
第9章 ハプスブルク帝国の外交とハンガリー人――アンドラーシとスジェーニの場合
第10章 ドナウの真珠ブダペシュト――その誕生と発展
第11章 ハプスブルク帝国の崩壊とハンガリー革命――おわりとはじまり
第12章 トリアノン条約とその後――ヨーロッパのディアスポラ


Ⅲ 芸術・文化・音楽

第13章 ハンガリー・アヴァンギャルド・アート――戦前のMA、そして冷戦時代のネオ・アヴァンギャルド
第14章 ハンガリーの文学――モーリツからエステルハージまで
第15章 20世紀のハンガリー音楽――情熱と多文化
第16章 「ジプシー音楽」とハンガリーの大衆音楽――オペレッタからタンツハーズまで
第17章 ハンガリー・セセッション建築――レヒネル・エデン


Ⅳ ハンガリーの食、ワイン、映画

第18章 ハンガリーの工芸――ジョルナイ陶磁器とハンガリー刺繍
第19章 ワイン造りとワイン文化――東西文化の交差点
第20章 食文化の形成と変容――「ハンガリー料理」とはいうけれど
第21章 ハンガリーの映画――世界のひのき舞台で活躍する新人監督たち
第22章 生活に密着した音楽風景――大作曲家リストの伝統
【コラム2】ハンガリーのアニメーション


Ⅴ 西と東のはざま

第23章 西と東のはざま――フェリーボートの国
第24章 戦間期ハンガリーの政治体制――創設者ベトレンの刻印
第25章 日本・ハンガリー関係における今岡十一郎の活動――ハンガリーで最初に名を知られ両国関係の礎を築く
第26章 二つの世界大戦の敗北とデモクラシーの可能性――社会民主党と農民政党
【コラム3】ハンガリーの温泉生活


Ⅵ 冷戦下のハンガリーと1956年事件

第27章 冷戦の起源とハンガリー――冷戦とは何だったのか
第28章 ハンガリー1956年事件と冷戦後の新史料――新しい事実
第29章 1956年ハンガリーと中国の対応――ハンガリー動乱における中国共産党の対外行動
第30章 ナジ、カーダールの歴史的評価――ゆれる功罪
第31章 冷戦期の経済改革――改革の意義と限界


Ⅶ ハンガリーのEU加盟

第32章 冷戦終焉と体制転換――何が変わったのか
第33章 ハンガリーのEU、NATO加盟――「ヨーロッパ回帰」の努力と実態
第34章 ハンガリーの資本主義化の軌跡――なぜ右傾化が起きたのか
第35章 ハンガリーの福祉システム――歴史・現状・課題
第36章 オルバーン政権とナショナリズム――ポピュリズムの手法
【コラム4】世界に誇るハンガリーのスイーツ


Ⅷ 言語・宗教と生活

第37章 ハンガリー語の世界――日本語に似たところもあるけれど
第38章 大平原の牧夫・家畜・民衆文化――社会を“つなぐ”もの“切り離す”もの
第39章 諸教会と国家の揺れ動く関係――多様な一神教が混住する国
第40章 ハンガリーの学校教育――個性重視と多様な選択肢、才能発掘
第41章 ハンガリーのジェンダー――現代社会における女性の役割を中心に
第42章 ハンガリーの年中行事とフォークロア――キリスト教の伝統回帰と現代生活


Ⅸ 世界に散らばるハンガリー民族

第43章 周辺国のハンガリー人マイノリティ1――ルーマニア、スロヴァキア
第44章 周辺国のハンガリー人マイノリティ2――旧ユーゴスラヴィア、ウクライナ
第45章 移民の流出:世界のハンガリー系コミュニティ1――北米(アメリカ、カナダ)
第46章 移民の流出:世界のハンガリー系コミュニティ2――南米、オーストラリア、西ヨーロッパ
第47章 ハンガリー社会とユダヤ人――歴史の転換期に果たした役割
第48章 世界で活躍したハンガリー人科学者――20世紀科学への貢献


Ⅹ 観光とスポーツ

第49章 ハンガリーの観光――イメージチェンジした街並
第50章 ハンガリーと世界遺産――美しい伝統文化
第51章 ハンガリーの国民的スポーツ――小さなスポーツ大国
第52章 ハンガリーのオリンピック記録――小さな五輪強国


XI ハンガリーの経済

第53章 ハプスブルク帝国の地域経済圏――ハンガリー資本主義の誕生
第54章 体制転換とハンガリー経済――期待と新自由主義への失望
第55章 ユーロ危機とハンガリー――遠のくユーロ導入
第56章 ハンガリーの日本企業――業種は時代とともに変化


XII ハンガリーと日本

第57章 ハンガリーと日本の歴史的文化交流――強い親近感
第58章 ハンガリーにおける日本ブーム――身近になる日本文化
【コラム5】ハンガリー人と日本語との出会い
第59章 戦後における日本・ハンガリーの国交回復――「親日性」の起源
第60章 ハンガリーの自然科学研究――原子物理学を中心として


 ハンガリーを知るための参考文献
著者略歴
羽場 久美子(ハバ クミコ haba kumiko)
青山学院大学大学院国際政治経済学研究科教授。国際関係学博士。 世界国際関係学会副会長(2016-17)、日本学術会議会員(2011-17)。ハーバード大学、ソルボンヌ大学、欧州大学研究所(EUI)、ロンドン大学、ハンガリー科学アカデミー歴史学研究所にて客員研究員。ジャン・モネ・チェア。日本EU学会、日本政治学会、国際政治学会、ロシア・東欧学会、JSSEESの理事を歴任。ハンガリー友好協会理事。 国際政治学、EU論、地域統合論、アジア地域統合、冷戦研究、ハンガリー政治、中東欧史。 {主要著書} 『アジアの地域統合を考えるー戦争をさけるために』明石書店、2017年 『ヨーロッパの分断と統合―拡大EUのナショナリズムと境界線、包摂か排除か』中央公論新社、2016年 『拡大ヨーロッパの挑戦――グローバルパワーとしてのEU』中央公論新社、2014年 『EU(ヨーロッパ連合)を知るための63章』明石書店、2013年(5刷) Euro Crisis and European Political Economy, Ed. by Robert Boyer, Ivan T. Berendand Kumiko Haba, Tokyo, 2013. Great Power Politics and the Future of AsianRegionalism, at Harvard University, Ed. by Kumiko Haba, Tokyo, 2013. 『国際政治から考える東アジア共同体』(共編著)ミネルヴァ書房、2013年 『グローバル時代のアジア地域統合――日米中関係とTPPのゆくえ』岩波書店、2012年 『ロシア・拡大EU』(共編著)ミネルヴァ書房、2012年 Intercultural Dialogue and Citizenship, Ed. by Leonce Bekemans et al., Venice, 2007. Globalization, Regionalization and the History of International Relations, Eds.by Joan Beaumont, Alfredo Canavero, CHIR, Milano, Victoria, Australia, 2005. 『ヨーロッパの東方拡大』(共編著)、岩波書店、2006年 『グローバリゼーションと欧州拡大』御茶の水書房、2002年(3刷) 『ハンガリーを知るための47章――ドナウの宝石』(編著)明石書店、2002年(3刷) 『拡大するヨーロッパ、中欧の模索』岩波書店、1998年(4刷) 『統合ヨーロッパの民族問題』講談社現代新書、1994年(7刷)
タイトルヨミ
カナ:ハンガリーヲシルタメノロクジッショウダイニハン
ローマ字:hangariioshirutamenorokujisshoudainihan

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

もうすぐ発売(1週間以内)

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを利用しています。