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2018年1月25日発売

明石書店

出版社名ヨミ:アカシショテン

BREXIT 「民衆の反逆」から見る英国のEU離脱

緊縮政策・移民問題・欧州危機
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内容紹介
本書は、イギリスのEU離脱を、世界的なナショナリズム・排外主義によるものと同一視することなく、緊縮政策と労働政策により困窮した大衆によるイギリス・EUのガヴァナンスに対する抵抗ととらえ、政治・経済的な深い分析のもとに論ずる。
目次
序章 Brexitで問われているもの
 一.問題の所在と分析視点
 二.本書の目的と構成

第Ⅰ部 イギリスの緊縮政策と総選挙

第一章 緊縮政策の経済的・社会的諸結果
 一.財政赤字問題と連立政権
 (一)保守党の選挙キャンペーン
 (二)連立政権の成立
 二.緊縮政策の遂行とその諸結果
 (一)緊縮政策の遂行
 (二)緊縮政策の諸結果
 三.緊縮政策の緩和と経済復興
 (一)財政緊縮策の転換
 (二)緊縮緩和策による経済復興
 (三)緊縮政策と有権者の意向
 (四)EU問題と移民問題

第二章 二〇一五年の総選挙と保守党の勝利
 一.総選挙のキャンペーンとその結果
 (一)総選挙のキャンペーン
 (二)総選挙の結果
 二.保守党勝利の背景とインパクト
 (一)世論調査と選挙結果
 (二)保守党勝利の意味
 (三)労働党の敗北とその後
 (四)総選挙のインパクト
 三.EUレファレンダムの決定
 (一)総選挙とEUレファレンダム
 (二)欧州における「イギリス問題」
 (三)EUレファレンダムのリスク
 四.イギリスのEUとの関係をめぐる諸問題
 (一)イギリスの総選挙に対するEUの反応
 (二)イギリスのEUとの再交渉問題

第Ⅱ部 イギリスのEUレファレンダム(国民投票)

第三章 EUレファレンダムのキャンペーン
 一.イギリスとEUの新協定をめぐる諸問題
 (一)キャメロン首相のEU改革の要求
 (二)イギリスとEUの新協定の成立
 二.EU残留派キャンペーンの論点
 (一)残留派のサポート
 (二)残留派の離脱論批判
 三.EU離脱派キャンペーンの論点
 (一)離脱派のサポート
 (二)離脱派の残留論批判
 四.両派のキャンペーンをめぐる諸問題
 (一)欧州問題
 (二)経済問題
 (三)ビジネス問題
 (四)政治問題
 (五)移民問題
 五.イギリスの有権者の動向
 (一)キャンペーン開始後の有権者の動向
 (二)レファレンダム直前の有権者の動向

第四章 EU離脱派の勝利とそのインパクト
 一.EUレファレンダムの投票結果
 二.離脱派勝利の市場へのインパクト
 (一)外国為替市場へのインパクト
 (二)証券市場へのインパクト
 (三)金とその他の市場へのインパクト
 三.離脱派勝利のイギリス経済へのインパクト
 (一)マクロ経済と経済政策へのインパクト
 (二)産業へのインパクト
 四.離脱派勝利のイギリス政治へのインパクト
 (一)保守党の内紛
 (二)労働党の内紛
 (三)イギリス(連合王国)の分断問題
 (四)再レファレンダム運動の勃興
 五.離脱派勝利のEUへのインパクト
 (一)EU全般にわたるインパクト
 (二)EUとイギリスの離脱交渉問題
 (三)EU加盟国の反応

第Ⅲ部 Brexitの影響と交渉プロセス

第五章 Brexitとイギリスの政治・経済・社会問題
 一.Brexitとイギリスの政治問題
 (一)メイ政権の成立とその基本方針
   保守党の党首選/メイ新首相の基本方針
 (二)レファレンダム批判をめぐる問題
 (三)二大政党をめぐる問題
 (四)スコットランド独立問題
 二.Brexitとイギリスの経済問題
 (一)国内経済問題
 (二)国内産業問題
   金融サーヴィス産業/その他の産業への影響
 (三)経済政策問題
   基本方針/金融政策/財政政策
 三.Brexitとイギリスの社会問題
 (一)ソーシャル・ケアと医療の問題
 (二)住宅問題
 (三)移民問題

第六章 Brexitとイギリスの対EU関係
 一.Brexitとイギリスの対EU経済関係
 (一)イギリスの対EU財政問題
 (二)イギリスの対EU金融問題
   パスポート権問題/同等ルール問題/ユーロ建て決済問題
 (三)イギリスの対EU産業問題
   漁業権問題/ユーラトム問題
 二.Brexitの方法問題
 (一)EU離脱の基本的方向
 (二)メイ政権のEU離脱の基本方針
   メイの基本方針/ハードBrexit論の展開
 (三)Brexitの方法をめぐる論争
   ハードBrexit論批判/メイのハードBrexitの方針
 三.イギリスのEU離脱交渉問題
 (一)第五〇条をめぐる諸問題
 (二)メイ政権の交渉スタンス
 (三)EUの交渉姿勢

第七章 Brexitの交渉と総選挙
 一.第五〇条発動の決定
 (一)第五〇条発動の用意
 (二)第五〇条の発動
 (三)第五〇条発動後のBrexit交渉問題
 二.総選挙の決定と選挙キャンペーン
 (一)総選挙の告知
 (二)選挙キャンペーンの展開
   保守党のキャンペーン/労働党のキャンペーン
 (三)有権者の意向の変化
 三.総選挙の結果と社会問題
 (一)総選挙の結果
 (二)緊縮政策と社会問題
 四.総選挙後のBrexit交渉問題
 (一)Brexit交渉の準備と政治問題
 (二)Brexit交渉の諸問題
   清算金問題/EU市民権問題
 (三)Brexitの方法をめぐる問題

終章 Brexitが意味するもの
 一.イギリスにとってのBrexitの意味
 二.EUにとってのBrexitの意味

 あとがき
 参考文献
 索引
著者略歴
尾上 修悟(オノエ シュウゴ onoe shuugo)
1949年生まれ。現在、西南学院大学経済学部教授。京都大学博士(経済学)。日本EU学会理事。2000年と2004年にパリ・シアンス・ポリティークにて客員研究員。主な著書は『イギリス資本輸出と帝国経済』(ミネルヴァ書房、1996年)、『フランスとEUの金融ガヴァナンス』(ミネルヴァ書房、2012年)、『欧州財政統合論』(ミネルヴァ書房、2014年)、『ギリシャ危機と揺らぐ欧州民主主義』(明石書店、2017年)、A.アルティ『「連帯金融」の世界』(訳書、ミネルヴァ書房、2016年)、『国際金融論』(編著、ミネルヴァ書房、1993年)、『新版 国際金融論』(編著、ミネルヴァ書房、2003年)、『新版 世界経済』(共編著、ミネルヴァ書房、1998年)、『イギリス帝国経済の構造』(共著、新評論、1986年)、『国際経済論』(共著、ミネルヴァ書房、1987年)、『国際労働力移動』(共著、東京大学出版会、1987年)、『世界経済』(共著、ミネルヴァ書房、1989年)、『新国際金融論』(共著、有斐閣、1993年)、『世界経済論』(共著、ミネルヴァ書房、1995年)、『世界経済史』(共著、ミネルヴァ書房、1997年)など。
タイトルヨミ
カナ:ブレグジットミンシュウノハンギャクカラミルエイコクノイーユーリダツ
ローマ字:buregujittominshuunohangyakukaramirueikokunoiiyuuridatsu

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