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和泉書院

「語り」言説の研究

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内容紹介
虚構の出来事を作者ならぬ「語り手」が語る作品を「語り」という。「語り」という言語も、「語り」内容(何が書かれているか)と「語り」言説(いかに書かれているか)からなる。本書では後者、「語り」言説の表現機構を主要な語法・文法に注目して、古代の物語、近現代の小説を対象に探究する。特に、「なりけり」構文と文脈形成上の機能、「語り」における語り手と視点の問題、「は」と「が」の語用論的機能や作品の構造分析などについて論述。
目次
凡例
前編 古典語の「語り」言説
〔一〕物語の表現機構
 1 物語文学の表現――語法と文体のはざま
 2 物語言語の法――表現主体としての「語り手」
 3 「語り」言語の生成――歌物語の文章
〔二〕「なりけり」構文と「語り」の展開
 1 貫之の文章――仮名文の構想と「なりけり」表現
 2 『大和物語』の文章――「なりけり」表現と歌語り
 3 『源氏物語』の「なりけり」語法の表現価値
〔三〕『源氏物語』の文体――「いかに書かれているか」の論
〔四〕夕顔巻(源氏物語)を読む
 1 夕顔の巻はいかに読まれているか
 2 夕顔の宿
〔五〕とぞ本にはべめる――語りテクストの表現構造
〔六〕『大鏡』を読む
 1 大鏡――その語りの方法
 2 公任「三船の才」譚(大鏡)再考――指示語の機能と語り
参考 絵巻詞書の文章――信貴山縁起(絵巻)・源氏物語絵巻・西行物語絵巻

後編 現代語の「語り」言説
〔一〕文章論的文体論
〔二〕歴史的現在(法)と視点 
〔三〕小説の冒頭表現
 1 小説冒頭の「は」「が」(覚書)
 2 小説冒頭表現――「は/が」の語用論的考察
 3 冒頭表現と視点 
〔四〕「語り」と視点 
 1 物語・小説の表現と視点
 2 視点と語り
 3 表現の視点・主体
 4 表現と視点――「私」はどこにいるか
 5 視点論の課題――語り手の視点と語法 
〔五〕小説の構造分析
 1 三島由紀夫『金閣寺』構造試論――文章論における意図をめぐって 
 2 川端康成「百合」――その構造と思想 
〔六〕マンガの表現――絵と詞
 1 文体としてみた「マンガのことば」
 2 現代マンガの表現論

キーワード索引(用語・事項)

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