近刊検索 デルタ

2023年10月13日発売

北大路書房

出版社名ヨミ:キタオオジショボウ

サイコーシスのためのオープンダイアローグ

対話・関係性・意味を重視する精神保健サービスの組織化
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内容紹介
身体拘束などサービス利用者を無力化する精神医療に依存しないオープンダイアローグを精神保健サービスに組み込むことは,万国共通の悩みである。セイックラの論考などからサイコーシスにオープンダイアローグを導入する意義を確認するとともに,実践を展開する各国のさまざまな工夫や取り組みをユーザーの声を交えて紹介。
目次
序言
プロローグ

■セクション1 オープンダイアローグを導入する

1 オープンダイアローグとは何か
2 西ラップランドにおけるオープンダイアローグ開発の歴史
3 サイコーシスは病気ではなく,極度のストレスに対する反応である。そして,ダイアローグはそのキュア(cure)である

■セクション2 個人,家族,専門家によるオープンダイアローグの経験

  編者によるイントロダクション
4 私たちの息子が「帰ってきた」
  ──統合失調感情障害と診断された若年成人に対する対話的ネットワーク・アプローチ
5 家族に対するオープンダイアローグ・アプローチの経験
  ──サービス終了から1 年後に姉妹と実践家が振り返る
6 サイコーシス的な振る舞い
  ──(脳の)疾病の症状か,適応の試みか?
7 不確実性に耐えることのストレス
  ──電子メールは役に立つ!
8 愛に根ざして
  ──あるティーンエイジャーとその家族との暗黒時代を通り抜ける旅
9 人間関係の現実世界に再びつながるための入口としてのオープンダイアローグ
10 話すことの許可!

■セクション3 オープンダイアローグのトレーニング
        ──トレーナー,実践家による振り返りとさまざまな実施環境

  編者によるイントロダクション
11 オープンダイアローグ・トレーニングの紹介
12 3 年あるいは4 年間のオープンダイアローグ・トレーニングの対話的デザインについての考察
13 3 年間のオープンダイアローグ・トレーニングへの参加を振り返って
14 オープンダイアローグ基礎トレーニングプログラムの13年間の運営について
15 オープンダイアローグ基礎トレーニング参加者からの振り返り
16 対話的トレーニングにおいて「リズムをとる」ということ
17 イタリアでのオープンダイアローグ・トレーニングについての個人的な振り返り
18 英国NHS(国民保健サービス)のピアサポート・オープンダイアローグ・トレーニング

■セクション4 さまざまな国の異なった文脈においてオープンダイアローグを導入する

  編者によるイントロダクション
19 ドイツにおけるオープンダイアローグ
  ──機会と課題
20 イタリアの国民保健サービスにおけるオープンダイアローグ
  ──境界線からの眺め
21 英国のサイコーシスへの早期介入サービスにおけるオープンダイアローグ導入の課題
22 2 つのオープンダイアローグ・プログラム
  ──米国・マサチューセッツ州フラミンガムのアドボケイツにて
23 米国・バーモント州アディソン郡のカウンセリングサービス(CSAC)におけるオープンダイアローグに基づく実践
24 移民の家族
  ──ODアプローチを使う経験
25 オープンダイアローグにおけるピアワーカー
26 病院環境でオープンダイアローグを展開するという挑戦
27 「閉ざされた扉」(閉鎖病棟)の中のオープンダイアローグ

■セクション5 対話を他のアプローチとともに開いていくこと

   編者によるイントロダクション
28 神経生理学モデルとオープンダイアローグの共働
  ──その挑戦と機運
29 システミック・セラピーとオープンダイアローグ
30 オープンダイアローグと認知行動療法(CBT)
31 オープンダイアローグサービス時代のヘルシンキにおけるニード適合型介入の展開
32 インターファミリー・セラピー
  ──対話的な実践を家族グループに適用する
33 精神分析とオープンダイアローグ
34 治療共同体とオープンダイアローグとの親和性
35 オープンダイアローグと音楽療法

■セクション6 オープンダイアローグの研究

  編者によるイントロダクション
36 サイコーシスに対するニード適合型治療アプローチの研究
37 サイコーシスのためのオープンダイアローグに関する西ラップランドにおける研究
38 オープンダイアローグのアドヒアランスとフィデリティツール
39 英国のODDESSI試験
40 英国におけるピアサポート・オープンダイアローグの研究
41 デンマークの5 つの自治体におけるサイコーシスへのオープンダイアローグ
  ──結果と経験
42 フィンランドのオープンダイアローグのイタリアの精神保健システムへの移転の研究
43 オープンダイアローグを米国の医療事情に適応させるためのフィージビリティ・スタディ
  ──米国マサチューセッツ州のアドボケイツにおけるコラボレイティヴ・パスウェイ
44 ニューヨーク市のパラシュート・プロジェクト
  ──ブルックリン・モバイルチームのプロジェクトとその成果
45 アイルランドでのオープンダイアローグ研究
46 ベルリンでのオープンダイアローグの人類学的研究
47 オープンダイアローグ・アプローチにおける開放性と真正性

エピローグ
編訳者あとがき「オープンダイアローグとサイコーシス」
文献
人名索引
事項索引
原著者紹介
訳者紹介
著者略歴
ニック・パットマン(パットマン ニック pattoman nikku)
ブライアン・マーティンデール(マーティンデール ブライアン maatindeeru buraian)
石原 孝二(イシハラ コウジ ishihara kouji)
斎藤 環(サイトウ タマキ saitou tamaki)
高木 俊介(タカギ シュンスケ takagi shunsuke)
白木 孝二(シラキ コウジ shiraki kouji)
山田 成志(ヤマダ マサシ yamada masashi)
宮本 有紀(ミヤモト ユキ miyamoto yuki)
大井 雄一(オオイ ユウイチ ooi yuuichi)
松本 葉子(マツモト ヨウコ matsumoto youko)
福井 里江(フクイ サトエ fukui satoe)
植村 太郎(ウエムラ タロウ uemura tarou)
辻井 弘美(ツジイ ヒロミ tsujii hiromi)
西村 秋生(ニシムラ アキオ nishimura akio)
大谷 保和(オオガイ ヤスカズ oogai yasukazu)
村上 純一(ムラカミ ジュンイチ murakami junichi)
石橋 佐枝子(イシバシ サエコ ishibashi saeko)
タイトルヨミ
カナ:サイコーシスノタメノオープンダイアローグ
ローマ字:saikooshisunotamenooopundaiaroogu

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