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2017年9月23日発売

慶應義塾大学出版会

人間関係の理解と心理臨床

家庭・園・学校・施設・職場の問題解決のために
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内容紹介
カウンセリング(心理臨床・教育)の基本を学ぶ
人間関係の理解にもとづき、各発達段階に象徴的な問題を取り上げ、心理劇(ロールプレイ)を用いた豊富な事例から、問題解決の方法を習得する。大人の発達障害の復職支援も紹介。

▼ロールプレイの事例から、カウンセリングの基礎を学ぶ。
▼いま注目されている「大人の発達障害支援」の事例も紹介。

今日、家庭・学校・職場はもとより、幼稚園・保育園・施設などで、様々な人間関係の問題が山積し複雑化している。
このようななか、私たちが人として、生きがいをもち、より幸せに、健康に生活していくためには、人間関係が特に重要な役割を果たすと考える。
本書は、最初にこのことを明らかにしたうえで、心理臨床の専門職を目指す学生はもとより、心理・教育の現場で活動している心理職者、さらには施設・園・学校などの指導者や保育者・教師などの方々にとって、現場支援となるものである。
目次
はじめに

<b>第1章 なぜ人間関係なのか</b>

 第1節 人間関係の意味と重要性
   (1) 人間関係とは何か
   (2) 人間関係の意味
   (3) 人間関係に関する先行研究
   (4) 関係的存在としての私たち:人間関係の捉え方
   (5) 人間関係と心理臨床

 第2節 現代社会における人間関係から起こる諸問題
 ――健康づくりの視点から、発達段階における人間関係を考える
   (1) 発達段階(ライフステージ)と人間関係
   (2) 健康づくりの視点からの発達段階と人間関係
   (3) 生涯発達と発達課題について
   (4) マズローの欲求階層論

<b>第2章 人間関係の発達と心理臨床</b>

 第1節 心理臨床の理論と方法
   (1) 心理臨床とは
   (2) 心理臨床における問題の捉え方とかかわり方
   (3) 各心理臨床の理論と方法の特色
  1 フロイトの精神分析
   (1) 心的装置
   (2) リビドーの発達論
   (3) マーラーの分離・個体化理論
   (4) 精神分析的心理療法
  2 ユングの分析心理学と心の構造
   (1) コンプレックスと元型
   (2) ユングのパーソナリティ理論
  3 ロジャースの人間性心理学
   (1) 中核三条件
   (2) 来談者中心療法(CCT)から人間中心療法(PCA)へ
  4 行動療法および認知療法・認知行動療法
   (1) 行動療法
   (2) 認知療法・認知行動療法
  5 関係状況療法
   (1) 関係学の視点と関係状況療法
   (2) 関係状況におけるかかわり構造
   (3) 三者関係的把握と展開について
   (4) 関係状況療法にかかわるセラピストとしての基本的要件
  6 心理劇の特色と方法
 
 第2節 人間関係の生涯発達
   (1) 人間関係の発達とは
   (2) 人間関係の生涯発達の諸段階
  1 胎児期の人間関係の発達
  2 新生児期~乳児期の人間関係の発達
   (1) 発達の基盤
   (2) 新生児期の人間関係の発達
   (3) 乳児期の人間関係の発達
  3 幼児期の人間関係の発達
   (1) 幼児期前期(1~3歳)の人間関係の発達
   (2) 幼児期前期から後期への転換期(2~3歳)の人間関係の発
      達
   (3) 幼児期後期(4~6歳)の人間関係の発達
  4 学童期の人間関係の発達
   (1) 学童期の発達課題
   (2) 学童期の子どもの心理臨床的な問題と対応
   (3) 小学校における心理劇の展開:新学習指導要領から
  5 青年期における人間関係の発達
   (1) 内部・外部生活環境とのかかわりとメンタル状況
   (2) 外部環境としての社会経済的状況
   (3) キャリア構築と人間関係
  6 成人期における人間関係
   (1) 労働・職場環境とのかかわりと人間関係
   (2) 家庭における親子関係の役割変化
  7 老年期(高齢期)における人間関係
   (1) 老年期とは
   (2) 超高齢社会
   (3) 高齢者の生活満足感と人とのつながり
   (4) 喪失とQOL

<b>第3章 現場支援の事例に学ぶ</b>
 事例紹介にあたって

 第1節 言葉の遅れに悩む母親――1歳6カ月児健診での事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動の経過と内容:特色と効果

 第2節 こだわりが強く発達障害かと悩む母親――3歳児健診での事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動の経過と内容:特色と効果
   (4) 考察(第1節・第2節)
 第3節 不登校から自発的登校へ――小学生の事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動の経過と内容:特色と効果
   (4) 考察

 第4節 児童養護施設で暮らす子の人間関係の再構築――中学生の事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動の経過と内容:特色と効果
   (4) 考察

 第5節 「空気が読めない」生徒がいるクラス集団への対応――高校生
 の事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動の経過と内容:特色と効果
   (4) 考察

 第6節 娘の不登校問題を通して自らの生き方を問い直す母親――電話
 相談の事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動(電話相談)の経過と内容:特色と効果
   (4) 考察
 
 第7節 アイデンティティ未確立の学生が自己回復へ――大学生の事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動の経過と内容:特色と効果
   (4) 考察

 第8節 コミュニケーションスキル不足の若者の人間関係構築――新入
 社員の事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動の経過と内容:特色と効果
   (4) 考察
 
 第9節 わが子とのかかわりに悩み、子育てを通して新たな役割モデル
 の獲得へ
 ――被虐待体験をもつ母親の事例
   (1) 概要
   (2) アセスメント:見立てと方針
   (3) 臨床活動の経過と内容:特色と効果
   (4) 考察

<b>第4章 成人発達障害と人間関係形成</b>

 第1節 発達障害と医療リワーク(復職支援)
   (1) 発達障害者への医療リワークでの支援
   (2) 当院での支援

 第2節 ASD者への医療リワークプログラム:MCP
   (1) Mutual Communication Program(MCP)について
   (2) MCPの事例
   (3) MCPの効果と考察
   (4) 今後の課題

 第3節 サイコドラマを用いたASD者の治療
   (1) 概要
   (2) A氏が主役となったサイコドラマとその後の経過
   (3) 考察

<b>第5章 人間関係力アップのための訓練・トレーニング方法</b>

 第1節 心理劇(行為法)を通して
  1 心理劇の技法:基本
   (1) ローリングテクニック(物媒介人間関係発展の技法)
   (2) 集団状況における自己定位安定・役割取得行為促進の技法
   (3) 3人一組の心理劇
   (4) 補助自我による自己確立を促すエゴビルディングの技法
  2 家族の問題・課題を解決する力を育む心理劇
   (1) ウォーミングアップの心理劇「1、2、3の創作体操」
   (2) 問題・課題を設定する
   (3) 考察
  3 「観技(状況関係認知)」の体験により、多様な観方・かかわり
    方に気づく
   (1) 観技とは
   (2) 考察
 
 第2節 傾聴スキル、自己カウンセリング
  1 「傾聴スキル」のトレーニング
   (1) 「傾聴」とは何か
   (2) 「傾聴」の目的
   (3) 「傾聴」のスキルのトレーニング:ロールプレイ
  2 「自己カウンセリング」を応用したトレーニング
   (1) Work 1 「かけがえのない私」
   (2) Work 2 「自分会議」
 
 第3節 臨床動作法、漸進性弛緩法
   (1) ストレスとは
   (2) 臨床動作法
   (3) 漸進性弛緩法

 
おわりに
キーワード索引
著者紹介

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