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10月14日発売予定

慶應義塾大学出版会

失踪の社会学 親密性と責任をめぐる試論

親密性と責任をめぐる試論

978-4-7664-2481-2

本体価格:4,200円+税

判型:

openbd

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内容紹介
▼あなたは、なぜ、そこにいるのか

失踪とは何か。
その不条理さ、不可解さ、やりきれなさは、何に由来するのか。

現在でも日本国内で年間に数千件規模のペースで生じている
隠れた社会問題、失踪――。

失踪が惹起する実存的な問いを突きつめ、
あなたや私がそこにいる、という
一見自明の事態を根底から見つめなおす、気鋭の力作。
目次
はじめに

 <b> I いま、〈失踪〉を問う意味</b>

第1章 なぜ私たちは「親密な関係」から離脱しないのか
 1 自殺について
 2 「無縁」のイメージの変容
 3 純粋な関係の出現と、親密性の変容
 4 「親密な関係」からの離脱に対する抵抗感の根拠(リスク・愛・外
   的基準)
 5 失踪の社会学へ

第2章 失踪の実態はどこまで把握可能か
 1 諸概念の整理(失踪・家出・蒸発・行方不明)
 2 失踪の件数と内訳
 3 失踪発生後の一般的な流れ
 4 「現代的な問題」としての失踪?

 <b>Ⅱ 〈失踪〉の言説史</b>

第3章 失踪言説の歴史社会学――戦後から現在までの雑誌記事分析
 1 失踪言説の分析は何を語るのか
 2 失踪言説の戦後史――「家出娘」と「蒸発妻」
 3 失踪言説の背後にあるもの①――家族の戦後体制
 4 失踪言説の現代史
 5 失踪言説の背後にあるもの②――個人化
 6 雑誌記事における失踪批判の論点

 <b>Ⅲ 当事者の語る失踪</b>

第4章 失踪者の家族社会学
 1 失踪の当事者の研究へ
 2 「社会的死」と「曖昧な喪失」
 3 研究の方法――失踪者の家族へのインタビュー
 4 さまざまな失踪のかたち
 5 失踪者の家族たちの特殊な経験
 6 失踪者はなぜ失踪してはいけなかったのか

第5章 失踪者の家族をいかにして支援すべきか――MPSの取り組みから
 1 「曖昧な喪失」理論の問題点
 2 研究の方法――支援団体に対するケーススタディ
 3 MPSのプロフィール
 4 情報提供者としてのMPSスタッフの語り
 5 情報提供者がなしうるケアとは何か
 6 共に物語を作るという可能性
 7 失踪に対する筆者の立場

第6章 失踪者のライフストーリー
 1 失踪者本人への問い
 2 先行研究の検討(家出・蒸発・runaway・ホームレス)
 3 研究の方法――失踪者のライフストーリーを聞く
 4 〈失踪〉経験者のライフストーリー①――家族からの離脱と応答の
   拒否
 5 〈失踪〉経験者のライフストーリー②――自殺未遂から失踪へ
 補論 〈失踪〉経験者のライフストーリー③――職場からの失踪

 <b>Ⅳ 「親密な関係」に繋ぎとめるもの</b>

第7章 親密なる者への責任
 1 責任という問いへ
 2 本書における責任の定義
 3 責任の「行為-因果モデル」
 4 責任の「傷つきやすさを避けるモデル
 5 「親密な関係」と責任の倫理

第8章 現代社会と責任の倫理
 1 「親密なる者への責任」の重要性の高まり
 2 「神隠し」と〈逃がし〉の論理
 3 自己責任論と親密圏の過負荷

終 章 行為としての〈失踪〉の可能性
 1 〈失踪〉を実行させたもの
 2 〈失踪〉は自殺の代わりになるのか
 3 第三者からの承認であることの効用



参考文献
あとがき
初出一覧
索引

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