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内容紹介
ペットから体内微生物まで
愛と支配のドラマティクス

▼慶應義塾大学の人気講座を書籍化。「飼う」ことを考える。
▼各分野の第一線で活躍する著名講師陣が執筆。

「生命」の意味を限りなく広く捉えていく「生命の教養学」。
「飼う」というキーワードは、意想外の広がりをもたらす。
今回の「飼う」の各論は、身近なペットと人との関係、養殖という食べ物、そして実験動物から古代ローマやナチズム、そして現代日本の人身売買まで見渡していく。さらに、人体の腸内の微生物の機能(ヒトは、微生物を飼っているのか、微生物に飼われているのか?)をあきらかにし、飼うことの倫理学を中心に置く。
目次
はじめに(赤江雄一)

Ⅰ ペットと人
 ペットしか見えない都市空間ができるまで 近代ヨーロッパにおける動
 物たちの行き(生き)場
  はじめに/18世紀ヨーロッパとペット蔑視/19世紀ヨーロッパと動
  物虐待防止運動/20世紀ドイツにおける動物保護思想の過激化(光
  田達矢)
 ペットとのコンパニオンシップから得られるもの
  ペット飼育の現状/ペットとの関係から得られるもの/動物介在介入
  (いわゆるアニマルセラピー)(濱野佐代子)
 ペットを飼うこと 地域猫と殺処分をめぐる現状
  ペットを飼うこと/犬猫の殺処分問題/ペットを守る法律について/
  地域猫とTNRについて(斉藤朋子)

Ⅱ 食べるために飼う、実験するために飼う
 チョウザメという食文化を作る戦略
  チョウザメという魚/チョウザメ養殖のビジネスプラン/「さかな」
  のビジネスプラン/「肉」のビジネスプラン/「キャビア」のビジネ
  スプラン/水産業の「飼う」(平岡潔)
 国際競争のなかでの日本の養豚生産の現状と諸問題
  役に立つ動物農業(畜産・養豚)/豚の養殖と肥育/養豚の生産シス
  テム/養豚生産での問題点としての福祉問題/農業動物の生と死/養
  豚の福祉問題/ヨーロッパにおける妊娠豚の飼育/アメリカでの養豚
  福祉/日本での養豚福祉(纐纈雄三)
 実験動物を「飼う」
  実験に使われる動物たち/実験動物と動物実験の定義/なぜ動物実験
  をするのか?/動物実験の根拠/飼育管理(下田耕治)

Ⅲ 動物を飼うこと
 飼うことの倫理学
  動物解放論以前/シンガーの動物解放論/動物に権利はあるか?/動
  物解放論以後/全体のまとめ(奈良雅俊)

Ⅳ 人が人を飼う
 古代ローマの奴隷 境遇の多様性と複雑性
  ローマ帝国とは/ローマにおける奴隷の境遇/多様で複雑な奴隷のあ
  りかた/古代ローマにおける奴隷とは?(大谷哲)
 日本人の人身売買を考える 問われていることは何か
  人身売買が意味すること/世界の人身売買/日本の人身売買の現状/
  日本政府の取り組みと課題/問われていることは何か?(原由利子)

Ⅴ 飼い飼われる共犯関係
 ナチズムにみる欲望の動員
  ヒトラーに従った「家畜」たち?/「民族共同体」/統合の焦点とし
  てのヒトラー/性的欲望の動員/「家畜」たちの暴走(田野大輔)
 「もう一つの臓器」腸内細菌叢の機能に迫る
  腸内環境と私たちの生命活動との複雑な関係/もう一つの臓器として
  の腸内細菌叢の機能/「茶色い宝石」が切り拓く、病気ゼロの社会
  (福田真嗣)
著者略歴
赤江 雄一(アカエ ユウイチ)
赤江 雄一 慶應義塾大学文学部准教授。1971年生まれ。リーズ大学大学院博士課程(Ph.D.)。専門は西洋中世史(宗教史・文化史)。共著に『知のミクロコスモス-中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー』(中央公論新社、2014年)、『はじめて学ぶイギリスの歴史と文化』(ミネルヴァ書房、2012年)などがある。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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