近刊検索 デルタ

2018年2月16日発売

現代書館

死神裁判

妻を奪われたボヘミア農夫の裁判闘争
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内容紹介
①農夫と死神が繰り広げる問答集。神様の裁きは?
妻を病気で亡くしたインテリ農夫が死神を殺人罪で訴え、さらに妻の生命回復を要求し裁判所で論戦が始まる。裁判長は神が務める。「お前は人殺しだ!」と怒る農夫に「いや、殺しはしていない。勝手にお前たちが死ぬから、引き取りに来ているだけだ」と死神が返す。生命と愛の大切さを訴える農夫と、命のはかなさと現世の辛さを語る死神の前代未聞の問答集。神様の裁きは如何に?

②中世においていち早く近代的価値観を示した重要作!
中世において個人の生命を尊ぶという近代的思想の萌芽を示す思想史的に意義深い本。対話で展開する描写やレトリック、個人主義的な記述など時代に先駆けた近代的な価値観が中世ゲルマン語で表記されている。中世的ジョークもあり、500年前のユーモアも楽しめる! キリスト教史的にも「現世=仮のもの」「あの世=天国・神の国」という現世否定的な発想を超克した作品と目される。
著者略歴
ヨハネス・デ・テプラ(ヨハネスデテプラ)
14世紀中頃にボヘミアで生まれた役人・古典学校学長。プラハ大学で法学を学んだ。彼の代表作が15世紀初頭頃に完成したと目されている『ボヘミアの農夫』である。中世から近代への架け橋としての役割を果たした記念碑的名作といわれている。
青木三陽(アオキサンヨウ)
1975年長崎生まれ。京都大学大学院人間・環境学科研究科博士後期課程研究指導認定退学。 博士(人間・環境学)。 大谷大学任期制助教等を経て現在京都大学非常勤講師。 ドイツ中世文学専攻。 主要訳書 アーダルベルト・シュティフター『石さまざま』(共訳 松籟社 2006年)
石川光庸(イシカワミチノブ)
埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院修了。現在:京都大学名誉教授。現代書館では『オランダ語誌』の共訳と、『ドイツ語語史・語誌閑話』の著書がある。他には『ドイツ語会話40章』『ドイツ重要単語2200』『匙はウサギの耳なりき―ドイツ語源学への招待』(いずれも白水社)等の著作がある。

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