近刊検索 デルタ

2017年9月29日発売

彩流社

フォークナーのヨクナパトーファ小説

人種・階級・ジェンダーの境界のゆらぎ
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
「基盤の解体」を鍵語にしてフォークナー創設の架空の土地、 ヨクナパトーファを舞台にした 複雑かつ難解な代表作『響きと怒り』『八月の光』 『アブサロム、アブサロム!』『行け、モーセ』を読み解く! 南北戦争での敗北によってアメリカ南部で 劇的に引き起こされた〈人種・階級・ジェンダーの境界のゆらぎ〉 = 〈貴族階級の白人男性層という旧南部社会の基盤の解体〉を、 〈ストーリー〉の時間と空間の基盤を解体する技法により、それが いかに強化されているのか、とスリリングな文学読解に本書は誘う。 第二部では、南部作家コーマック・マッカーシーや 映画作家クエンティン・タランティーノ、イニャリトゥ、アリアガ へのフォークナーの影響、そして、横溝正史の小説を比較。 さらに、大橋健三郎がなぜフォークナー研究に至ったのかを 考察して、日本人がフォークナーを研究することの意味を探る!
目次
序 第Ⅰ部 ヨクナパトーファ小説における旧南部解体 第1章 虚飾からの覚醒――『響きと怒り』 第2章 旧南部への直視――『八月の光』 第3章 南部貴族の起源 ――『アブサロム、アブサロム!』 第4章 南部貴族の重罪――『行け、モーセ』 第Ⅱ部 フォークナー文学と現在/日本 第5章 フォークナーと現代アメリカ南部作家 ――コーマック・マッカーシー 第6章 フォークナーと現代映画作家 ――クエンティン・タランティーノ、 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、 ギジェルモ・アリアガ 第7章 アメリカ南部と日本のジレンマ ――横溝正史 第8章 日本におけるアメリカ文学研究の確立 ――大橋健三郎
著者略歴
大地 真介(オオチ シンスケ)
Shinsuke Ohchi. おおち・しんすけ 1970年、広島生まれ。 1999年、広島大学大学院修了(博士(文学))。 2005-2006年、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。 2015-2016年、ハーバード大学客員研究員。 現在、広島大学大学院文学研究科准教授。 共著に、諏訪部浩一編『アメリカ文学入門』 (三修社、2013年)、 斎藤兆史編『My Home, My English Roots』 (松柏社、2013年)など。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。