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2017年10月17日発売

彩流社

アメリカン・レイバー

合衆国における労働の文化表象
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内容紹介
ポストモダン社会において「労働」は消滅したか?

気鋭の論考11 篇が解き明かす、労働の新たな表象群……

古典的な労働でも「アイデンティティの労働」でもない
労働のかたちを、19世紀以降のアメリカ文化の諸表象に
見出すことで、「労働」と「労働者」=人間を
私たちの社会が紡ぎ出す物語の中心に再び据えようとする試み。

「労働」と「労働者」の存在は、
人間社会を考えるうえで中心となってきたし、
今後も中心でありつづけるということを、
本書を通して再認識してほしい。
目次
序  「労働」は消滅したか――
合衆国における労働の文化表象  日比野啓・下河辺美知子

第一部 労働概念の再定義

1  1830 年代アメリカと家事労働――
キャサリン・マリア・セジウィックを中心に  若林麻希子

2  チャリティ・ガール――
20世紀初頭の労働とジェンダー   後藤千織
  
3  占領地日本のセックス・ワーカーについて
――語りと曖昧さをめぐる考察  岡田泰平

第二部 人間の条件としての労働

4  みじめなものたちの明日――
『風と共に去りぬ』における労働・パターナリズム・所有
権田建二

5  技術と主体――『レミーのおいしいレストラン』に
表象される労働  上原正博
 
6  揺れる白人男性ブルーカラー労働者
――「疎外」と「包摂」の間で  南修平
  
7  なぜぼくらは創造的な格差社会にいるのか?
――DJにみる労働・創造・資本主義  源中由記

第三部 自己言及する労働表象

8  太平洋という作業場
――『タイピー』の中でせめぎあう贈与経済と市場経済
下河辺美知子

9  家内労働者という種族
――生の境界とヘンリー・ジェイムズ  新田啓子

10  『ダンボ』と労働
――ディズニーのニューディール表象  舌津智之
 
11 報われない「労働」――『マイ・フェア・レディ』に
おける二種類の情動   日比野啓
著者略歴
日比野 啓(ヒビノ ケイ)
ひびの・けい アメリカ演劇。成蹊大学文学部教授。 「アメリカ合衆国のレヴュー」(『ステージ・ショウの時代』 [2015年、森話社]所収)、 「松竹新喜劇とはどんな演劇だったのか」 (『商業演劇の光芒』[2014年、森話社]所収)、 「『解つてたまるか!』を本当の意味で解る為に ——福田恆存の「アメリカ」」(『日本表象の地政学— 海洋・原爆・冷戦・ポップカルチャー』[2014年、彩流社]所収、 「(小声で言ってみる)アメリカの新しい音楽劇について」 (『文学』第15巻第2号)など。
下河辺 美知子(シモコウベ ミチコ)
しもこうべ・みちこ 成蹊大学文学部教授。 アメリカ文学・文化および精神分析批評。 著書・訳書・論文 『モンロー・ドクトリンの半球分割: トランスナショナル時代の地政学』(編著、彩流社、2016年)、 『グローバリゼーションと惑星的想像力:恐怖と癒しの修辞学』 (みすず書房、2015年)、 『トラウマの声を聞く:共同体の記憶と歴史の未来』 (みすず書房、2006年)、 『歴史とトラウマ:記憶と忘却のメカニズム』(作品社、2000年)、 『アメリカン・テロル』(編著、彩流社、2009年)、 『トラウマへの探求:証言の不可能性と可能性』 (共訳編、作品社、2009年)、 『トラウマ・歴史・物語:持ち主なき出来事』 (キャシー・カルース著、訳書、みすず書房、2005年)ほか。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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