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2017年9月30日発売

ナカニシヤ出版

ケアの実践とは何か

現象学からの質的研究アプローチ
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内容紹介
看護、ドナー、助産師、統合失調症、養護教諭、リハビリ――広く多様な「ケア」の豊かな営みの諸相を明らかにする。
目次
第一章 現象学と現象学的研究(榊原哲也) 一 はじめに 二 疾病と病い 三 自然科学(医学)的なものの見方はどのような特徴をもつのか 四 体験(意味経験)と看護ケア 五 「意味」はどこから・いかにして生じてくるのか――「現象学」という哲学 六 フッサール――意識の志向性と態度 七 ハイデガー――現存在の気遣い 八 メルロ=ポンティ――身体的志向性 九 さまざまな現象学的看護研究 一〇 方法は「現象」そのものの方から 第二章 ケアの実践を記述すること/自らの視点に立ち帰ること(西村ユミ) 一 実践を問い直すこと 二 問いが生まれる 三 問いに応じる方法 四 個別の経験を捉え直す意義 第三章 ドナーをめぐる関係性の変容(一宮茂子) ――生さぬ仲の生体肝移植 一 はじめに 二 先行研究から見た本研究の位置づけ 三 対象と方法 四 ドナーはどのようにして決まっていったのか 五 ドナーの経験がその後の生の営みに及ぼした影響 六 結びにかえて 七 本研究の意義と限界 第四章 助産師が語る「忘れることができない」ケアの経験(戸田千枝) 一 はじめに 二 方 法 三 結 果 四 考 察 五 まとめ 第五章 看護師の実践を支える経験(籔内佳子) ――経験を積んだ看護師の語りを通して 一 看護師の職業継続と離職 二 長年経験を積んだ看護師の語り 三 看護師実践を支える構造 四 患者の存在に支えられる看護実践へ 第六章 統合失調症療養者の子をもつ親の体験(田野中恭子) ――親自身が必要とする支援に関する一考察 一 はじめに 二 方 法 三 結 果 四 考 察 五 本研究の限界と課題   第七章 養護教諭のまなざし(大西淳子) ――メルロ=ポンティの身体論を手がかりに 一 はじめに 二 養護教諭と保健室の歴史 三 研究の視点としての身体論 四 養護教諭の経験:語らないAさん 五 結 び――養護教諭のまなざし 第八章 看護の人間学(尾﨑雅子) ――鈴木大拙の思想を通して 一 今、看護を見直す意味 二 ある老女との出会い 三 看護のうちに潜む矛盾 四 存在していること――虚と実 五 生きていること 六 共にある関係 七 看護再考――新たな看護のあり方に向けて 第九章 リハビリ看護試論(村井みや子) ――生の意味を問う 一 はじめに 二 看護経験から見た医療の変遷 三 中途障害者の事例を通して生の意味を問う――中年男性の障害から「生」を考える 四 リハビリ看護の考察 五 おわりに 第十章 看護実践の構造(西村ユミ・榊原哲也) ――フッサールの志向性概念との対話 一 はじめに 二 困ったけど困ってしまわない看護実践 三 「意志」と「行為」の現象学――フッサールに即して 四 看護実践の現象学 五 「私/私たちはできる」の身体化 六 看護実践からの現象学に向けて 七 おわりに
著者略歴
西村 ユミ(ニシムラ ユミ)
首都大学東京健康福祉学部看護学科教授。博士(看護学)単著:『看護実践の語り――言葉にならない営みを言葉にする』(新曜社、2016年)など。
榊原 哲也(サカキバラ テツヤ)
東京大学大学院人文社会系研究科教授。博士(文学)単著:『フッサール現象学の生成――方法の成立と展開』(東京大学出版会、2009年)。

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