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定価:2,750円(2,500円+税)
判型:四六
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内容紹介
◆第一句集
壇上の五歩踏みしめて卒業す
人生の前半の最大の山場を俳句と共に乗り切って来た、その俳句の力が、今後も最大限に生かされることと信じている。
(序より・鍵和田秞子)
◆自選十五句
みづからの定めし白に辛夷咲く
余震たびたび春ショールごと子を抱く
沙羅の花病む人へ風入れ替ふる
凍蝶の骨あるやうにとどまれる
口紅を拭ひ聖夜の管楽器
小寒の薬指もて死化粧
冬桜ほんのり紅き母の骨
立春大吉大地の色に髪染めて
桜蕊降れば唇人を欲る
鰭のごとなびく自由のアロハシャツ
色変へぬ松や主婦にもある同志
今日よりは臨月に入る良夜かな
乳房持つ幸せ春の土偶かな
栗を煮る午前二時より魔女となり
咲くごとく入学の日の点呼かな
壇上の五歩踏みしめて卒業す
人生の前半の最大の山場を俳句と共に乗り切って来た、その俳句の力が、今後も最大限に生かされることと信じている。
(序より・鍵和田秞子)
◆自選十五句
みづからの定めし白に辛夷咲く
余震たびたび春ショールごと子を抱く
沙羅の花病む人へ風入れ替ふる
凍蝶の骨あるやうにとどまれる
口紅を拭ひ聖夜の管楽器
小寒の薬指もて死化粧
冬桜ほんのり紅き母の骨
立春大吉大地の色に髪染めて
桜蕊降れば唇人を欲る
鰭のごとなびく自由のアロハシャツ
色変へぬ松や主婦にもある同志
今日よりは臨月に入る良夜かな
乳房持つ幸せ春の土偶かな
栗を煮る午前二時より魔女となり
咲くごとく入学の日の点呼かな
目次
序・鍵和田秞子
第一章 肥後椿 ―熊本 9
第二章 母の骨 ―帰京 41
第三章 大地の色 ―近詠 105
第四章 卒業 ―家族の物語 159
あとがき
第一章 肥後椿 ―熊本 9
第二章 母の骨 ―帰京 41
第三章 大地の色 ―近詠 105
第四章 卒業 ―家族の物語 159
あとがき
著者略歴
寺澤佐和子(テラサワサワコ terasawasawako)
昭和43年 東京生まれ。
平成10年 熊本で俳句を始める。首藤基澄に師事。
平成13年 「未来図」入会。鍵和田秞子に師事。
平成20年 未来図新人賞受賞。
現在 「未来図」同人。俳人協会会員。
タイトルヨミ
カナ:ソツギョウ
ローマ字:sotsugyou
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