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8月15日発売予定

信濃毎日新聞社

満洲分村移民を拒否した村長 佐々木忠綱の生き方と信念

信毎選書
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内容紹介
戦前、「国策」として進められた中国東北部「満洲」への移民では、全国各地から32万余の移民者が海を渡った。終戦時の移住者27万人のうち約8万人は、二度と故国の土を踏むことはできなかった。長野県内でも、村や地域単位の「分村・分郷」移民によって全国最多の移民を送出したが、これを、自らの信念に基づいて拒否した村長がいた。下伊那郡大下条村(現・阿南町)の村長・佐々木忠綱。国策遂行を迫られた忠綱が下した決断は、もし進めていたら避けられなかった敗戦に伴う悲惨な犠牲から、多くの村民を救うことにつながった。
 忠綱の存在と決断は徐々に知られてきたが、「拒否」という行動は記録に残りにくく、何が忠綱をそうさせたのか、また、具体的にどう行動したのか、実態はあまり知られてこなかった。本書では、忠綱本人や家族、周辺の貴重な証言や、役場に残る会議記録など、限られた史料を積み重ねることで「拒否」の実態に迫る一方、忠綱を動かした「学び」への強いこだわりや、それを起点とする地域の礎づくりなど、生き方や信念浮かび上がらせる。
目次
第1章 忠綱の原点――教育と医療への思い
第2章 自由大学で学ぶ―生涯の基軸
第3章 満洲移民とは――推進の背景・経緯と長野県
第4章 忠綱が見た満洲移民
第5章 分村移民を拒む――村長2回目での決心
第6章 教育と医療への情熱
第7章 満洲国の崩壊と忠綱の戦後
佐々木忠綱 略年譜
著者略歴
大日方悦夫(オビナタエツオ)
1953(昭和28)年、長野県に生まれる。元長野県立高等学校長。現在、高校・専門学校で教える傍ら、地域の近現代史研究に従事。共著・論文は『幻ではなかった本土決戦』(高文研)『ソ満国境虎頭要塞』(青木書店)『戦争遺跡から学ぶ』(岩波新書)『長野県の歴史散歩』(山川出版社)『韓国と日本の交流の記憶』(白帝社)「長野軍政部に関する基礎研究」など。長野市在住。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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