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内容紹介
時局による言論の制約、マルクス主義の流行、はたまた所属学会への配慮や、恩師・先輩への気遣いなど煩わしい人間関係……。
 資料と向き合い、ひたすら真理を追究していると思われがちな人文学の研究者たちも、知らず知らずに社会のさまざまなものに拘束されている。
 そんな学者たちの息苦しさの歴史を、科学史的に明らかにしようと企画された国際日本文化研究センターの共同研究「人文諸学の科学史的研究」の成果。
 あなたもしばられていませんか?
目次
第一部◆大日本帝国の時代から

論文  はたして言語学者はふがいないのか(長田俊樹)
 ―日本語系統論の一断面
論文  帝国大学の創設と日本型社会科学の形成(瀧井一博)
論文  天心の「子ども」たち(藤原貞朗)
 ―日本美術史の思想はどう継承されたのか
論考  「日本美術史」の形成と古都奈良・京都(高木博志)
論考  邪馬台国論争の超克(小路田泰直)
 ―白鳥・津田史学からの脱却
論考  特高警察と民衆宗教の物語(永岡 崇)
論考  日本人起源論研究をしばってきたものごと(斎藤成也)

第二部◆戦後の光景

論文  エポックメイキングな歴史書(玉木俊明)
 ―大塚久雄・越智武臣・川北稔の歴史学
論文  〈国文学史〉の振幅と二つの戦後 (荒木 浩)
 ―西洋・「世界文学」・風巻景次郎をめぐって
論文  民科とスターリン言語学(安田敏朗)
論考  中世史学史の点と線―石母田史学の挑戦(関 幸彦)
論考  戦後日本古代史学への雑考(若井敏明)
論考  学問への内外の規制―日本史学の場合(今谷 明)
幕 間──────────────────────── 
コラム 共同研究の支え―樋口謹一の仕事 (鶴見太郎)
コラム 「教育勅語」と「十戒」雑感(上村敏文)
コラム 角屋と桂離宮(井上章一)
コラム 真理と自由、そして学会(井上章一)

第三部◆戦後は明治をどうとらえたか

論文  学問を、国という枠からときはなつ(井上章一)
 ―アメリカのフランス革命、ソビエトの明治維新、そして桑原武夫がたどった途
対談  明治絶対王政説とは何だったのか(竹村民郎×井上章一)
論文  二〇世紀初頭、天皇主義サンディカリズムの相剋(竹村民郎)
 ―北一輝、大川周明、安岡正篤、永田鉄山の関係に留意して

第四部◆再録

論考  『つくられた桂離宮神話』より(井上章一)
論考  歴史はどこまで学統・学閥に左右されるのか (井上章一)


あとがき
研究会の記録
人名索引
執筆者紹介

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