近刊検索 デルタ

2018年3月20日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

葬儀業界の戦後史

葬祭事業から見える死のリアリティ
名古屋学院大学総合研究所研究叢書
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内容紹介
「人の不幸でお金をとる」と長らく批判され、また遺体を扱う事業として蔑視されてきた葬祭業者たちは、葬儀をサービス業としてどのように成立させたのか。フィールドワークの成果も織り込んで、知られざる葬祭業の戦後史と私たちの死生観の変容を描き出す。
目次
序章 葬祭事業者にとっての終活ブームとケア
 1 終活ブームにおける葬儀
 2 職業上、死にかかわること――ケアと商品
 3 本書の構成

第1章 葬儀サービスを捉えるために
 1 商品化・消費社会での死
 2 葬儀サービスでの消費者との相互行為とその特性について
 3 死を商業的に扱うことによるジレンマ
 4 葬祭業者の感情的不協和と職業イメージ
 5 葬祭業から見る近代化

第2章 戦後の葬祭業界の変動要因
 1 戦後の経済成長と人口の変化
 2 戦後の葬祭業界
 3 行政的な主導と葬儀の経済・文化的価値――一九四五―六〇年代
 4 マナーの消費と葬儀サービスの開発――一九七〇―八〇年代
 5 「心」の時代の葬儀――一九九〇―二〇一〇年代
 6 リスク消費としての終活ブーム――二〇一〇年代以降

第3章 商品としての儀礼空間――景観と住空間から排除された死
 1 葬儀場所の変化
 2 死の排除をめぐる「景観」というレトリック
 3 葬儀会館の商品価値
 4 人々の視線と行為を意識した死の管理

第4章 葬祭業教育と遺族へのかかわり
 1 一九八〇年代の葬祭業者たちが感じた職業イメージ
 2 身体の意識化
 3 企業教育での利他的側面と商業的側面
 4 地域のなかでのグリーフケア

終章 葬祭事業という死のリアリティ
 1 商品化された/商品的ではない死
 2 生前から死後の準備を推進する――「ライフエンディング」とは
 3 「死」から「生」のなかのリスクへ

あとがき
著者略歴
玉川 貴子(タマガワ タカコ tamagawa takako)
1971年、富山県生まれ。名古屋学院大学現代社会学部准教授。専攻は死の社会学、家族社会学。共著に『いのちとライフコースの社会学』(弘文堂)、『喪失と生存の社会学――大震災のライフ・ヒストリー』(有信堂高文社)、論文に「死に商業的にかかわる事業の「正当化」の困難さ――戦後日本の葬祭事業をめぐる二つの運動に用いられた語彙」(「年報社会学論集」第22号)など。
タイトルヨミ
カナ:ソウギギョウカイノセンゴシ
ローマ字:sougigyoukainosengoshi

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