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定価:1,980円(1,800円+税)
判型:四六
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内容紹介
病院内の小さなスタジオで放送されるホスピタルラジオ。サンドウィッチマンが出演するNHK『病院ラジオ』で日本でも知られるようになったが、発祥の地イギリスではすでに大病院の多くで設置し運営している。そもそも、なぜ病院内でラジオ放送が始まったのか。声のメディアは、どのようにしてケアの役割を担っているのか。
イギリスのホスピタルラジオの歴史や事例を押さえたうえで、日本の藤田医科大学のホスピタルラジオを紹介する。ボランティアが放送し、患者がベッドサイドで耳を傾け、医療従事者や当事者リスナー同士のコミュニケーションも促進する「ケアするメディア」の実践を描き出す。
また、ホスピタルラジオにとどまらず、高齢者や依存症患者の孤立を防ぐ音声メディアの事例も取り上げ、閉じられた空間に暮らし、社会から排除される人々をゆるやかにつなぐ声がもつ可能性を検証する。
本書では、これまで研究が手薄だったラジオとケアをめぐって、患者や医療従事者だけでなく、社会の周縁に生きる人々を包摂し、コミュニケーションを促し、相互にケアをしあえる環境を作り出す可能性や、音声メディアを介したケアの倫理を展望する。
【目次】
序 章 ケアするラジオ
第1章 「声のコンテンツ」を介したコミュニケーション
第2章 イギリスでのホスピタルラジオの歴史――放送空間を自作する快楽
第3章 イギリスのホスピタルラジオの現在
第4章 病院ラジオを立ち上げる――藤田医科大学「フジタイム」を例に
第5章 孤立を防ぐ小さなラジオ――二つの実践から
第6章 声のコンテンツとケア
終 章 再び、これからのラジオ
イギリスのホスピタルラジオの歴史や事例を押さえたうえで、日本の藤田医科大学のホスピタルラジオを紹介する。ボランティアが放送し、患者がベッドサイドで耳を傾け、医療従事者や当事者リスナー同士のコミュニケーションも促進する「ケアするメディア」の実践を描き出す。
また、ホスピタルラジオにとどまらず、高齢者や依存症患者の孤立を防ぐ音声メディアの事例も取り上げ、閉じられた空間に暮らし、社会から排除される人々をゆるやかにつなぐ声がもつ可能性を検証する。
本書では、これまで研究が手薄だったラジオとケアをめぐって、患者や医療従事者だけでなく、社会の周縁に生きる人々を包摂し、コミュニケーションを促し、相互にケアをしあえる環境を作り出す可能性や、音声メディアを介したケアの倫理を展望する。
【目次】
序 章 ケアするラジオ
第1章 「声のコンテンツ」を介したコミュニケーション
第2章 イギリスでのホスピタルラジオの歴史――放送空間を自作する快楽
第3章 イギリスのホスピタルラジオの現在
第4章 病院ラジオを立ち上げる――藤田医科大学「フジタイム」を例に
第5章 孤立を防ぐ小さなラジオ――二つの実践から
第6章 声のコンテンツとケア
終 章 再び、これからのラジオ
著者略歴
小川 明子(オガワ アキコ ogawa akiko)
1972年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院情報学研究科准教授。著書に『デジタル・ストーリーテリング――声なき想いに物語を』(リベルタ出版)、 共著に『日本のコミュニティ放送――理想と現実の間で』『コミュニティメディアの未来――新しい声を伝える経路』(ともに晃洋書房)、『よくわかるメディア・スタディーズ』(ミネルヴァ書房)、論文に「ハイパーローカルジャーナリズムを支援する」(「放送レポート」第299号)、「多様化するコミュニティFMの運営形態――社会福祉法人と一般財団法人」(「放送レポート」第297号)など。
タイトルヨミ
カナ:ケアスルコエノメディア
ローマ字:keasurukoenomedia
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