近刊検索 デルタ

2017年12月30日発売

青弓社

出版社名ヨミ:セイキュウシャ

太鼓の文化誌

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内容紹介
体が包まれる荘重な響き、浮き立つような軽快なリズム、意識を高揚させる音色、演奏に生命力を与える音響――生活や行事に根づく太鼓に魅了され、アイルランド、中欧、インド、ブータンを飛び回って音楽学と民族芸能学の視点から調査を重ねた貴重な成果。
目次
まえがき

第1章 アイルランドの枠太鼓バウロン
 1 アイルランドでのフィールドワーク
 2 枠太鼓バウロン
 3 バウロンの機能とハンティング・レン
 4 バウロンの分布とアイデンティティ

第2章 バウロンの謎
 1 バウロンとハンティング・レン
 2 ハンティング・レンの王型歌詞
 3 ハンティング・レンの森型歌詞
 4 民話のレン
 5 「鳥の王」の謎
 6 民間伝承のレン
 7 「ケトルとパン」の謎
 8 行事の様子
 9 「レンを捕らえる」謎
 10 ドルイド教
 11 ドルイド教とセイヨウヤドリギ
 12 ハリー・ポッターとヤドリギとレン
 13 「レンの羽根」の謎
 14 ハンティング・レンとバウロン

第3章 太鼓を歌おう――唱歌で学ぶ
 1 オノマトペと太鼓唱歌
 2 唱歌を使った体験授業の概要
 3 体験者のコメント
 4 唱歌での学習のメリットとデメリット
 5 今後の展望

第4章 オスマンの戦争と平和の太鼓
 1 チューリップ時代の軍楽隊メフテルの太鼓
 2 チューリップ時代の娯楽の太鼓
 3 鍋型太鼓を追ってヨーロッパへ

第5章 南インド、ケーララの太鼓――壺型太鼓ミラーヴと音高可変太鼓イダッキャ
 1 ケーララでのフィールドワーク
 2 古典芸能クーリヤッタムと演者
 3 壺型太鼓ミラーヴ
 4 ミラーヴの伝承の場
 5 唱歌ワイタリを使った練習
 6 「音高可変太鼓」イダッキャ
 7 ミラーヴとイダッキャの神聖性

第6章 南インド、ケーララの蛇神儀礼――サルパ・トゥッラルと壺型弦楽器
 1 素焼きの壺と楽器
 2 サルパ・トゥッラルとは
 3 撥弦楽器プルヴァ・クダムと擦弦楽器プルヴァ・ビーナ
 4 サルパ・トゥッラル儀礼の次第
 5 サルパ・トゥッラルを伝承する人々
 6 ケーララでの壺型楽器の意味

第7章 ブータンの仏教仮面舞踊チャムにおける太鼓の機能――瞑想とアトリビューション
 1 チャムとは
 2 トンサ・ゾンのチャム
 3 チャムの起源譚と高僧
 4 トンサ・ゾンの楽器
 5 楽器と演目の関係
 6 チャムにおける舞具としての太鼓
 7 舞具の太鼓と演目の関係
 8 ンガとダルーと瞑想
 9 ンガとダルーと顕現

あとがき
著者略歴
山本 宏子(ヤマモト ヒロコ yamamoto hiroko)
東京国立文化財研究所芸能部調査員などを経て、岡山大学教授、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)教授(兼職)。芸術修士(武蔵野音楽大学)、文学博士(大阪大学)。日本やアジアの祭り・芸能・音楽を対象に、民族音楽学・文化人類学の視点から研究している。著書に『日本の太鼓、アジアの太鼓』(青弓社)、『中国泉州「目連」木偶戯の研究』(春秋社)、『音楽文化――祭・芸能・音楽からみた世界』(岡山大学出版会)、共著に『祭・芸能・行事大辞典』(朝倉書店)、『事典 世界音楽の本』(岩波書店)など。
タイトルヨミ
カナ:タイコノブンカシ
ローマ字:taikonobunkashi

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