近刊検索 デルタ

2018年1月31日発売

新曜社

出版社名ヨミ:シンヨウシャ

ラディカル・ルーマン

必然性の哲学から偶有性の理論へ
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内容紹介
◆ルーマンより面白い「ルーマン入門」
 ルーマンは現在もっとも難解な著作を書いた思想家とみられています。彼の思想を理解するのは容易ではありませんが、著者は、ルーマン思想の核心をラディカリズムと喝破し、その思想を巧みな比喩やシニカルなユーモアを交えながら明快に語ります。知の体系の確立者ヘーゲルと対比しながら、ヘーゲルが宗教という偶有的なものを「必然性の哲学」によって止揚したとするなら、ルーマンはヘーゲルを「偶有性の理論」で止揚したと、思想史的独自性を明らかにします。また、ルーマンが混迷の時代に有効である理由を、システム論的な「偶有性の思想」に求めます。民主主義についても、そのイデオロギー性を知らないと危険だと指摘します。あまりに明瞭すぎるルーマン像に専門家からは反発が出そうな、しかしなるほどと思わされる、知的刺戟にみちた「ルーマン入門」です。
目次
ラディカル・ルーマン 目次

はじめに
  
I 序論

第一章 トロイの木馬
    ――ルーマンの隠された(とはいえそれほど隠されてはいない)ラディカリズム

第二章 彼がこれほどの悪文を書いた理由



Ⅱ 哲学から理解へ

第三章 第四の侮辱――ヒューマニズムの拒絶

第四章 必然性から偶有性へ――哲学のカーニバル化

第五章 プラトンへの最後の脚注――心身問題の解決

第六章 エコロジー的進化――社会創造論への挑戦

第七章 ポストモダン的現実主義の構成主義――差異の教え

第八章 ユートピアとしての民主主義――政治の脱構築

第九章 結論――望みでもなく怖れでもなく

補 遺 二クラス・ルーマン――知のあゆみ


訳者あとがき
文献の短縮表記
事項索引
人名・著作索引

装幀 難波園子
著者略歴
ハンス・ジョージ・メラー(ハンス ジョージ メラー hansu jooji meraa)
吉澤 夏子(ヨシザワ ナツコ yoshizawa natsuko)
タイトルヨミ
カナ:ラディカル ルーマン
ローマ字:radikaru ruuman

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