近刊検索 デルタ

2018年1月31日発売

新曜社

出版社名ヨミ:シンヨウシャ

ポケモンGOからの問い

拡張されるリアリティ
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内容紹介
◆ポケモンGOは「何」をもたらしたか?

 2016年にリリースされると熱狂的なブームになり、多くの話題を提供してきた「ポケモンGO」。「歩きスマホ」の事故や警告もあり、沈静化したようにも見えますが、根強い人気を保っています。本書は「ポケモンGO」を社会現象に終わらせず、学問的に受け止めて、応答しようとするものです。社会学、ゲーム論、メディア論、観光学、宗教学などの18人の著者たちが、その問いかけに真摯に応えます。「聖地」の形成メカニズム、ゲームを巡る虚構と現実、デジタル地図と身体移動、ゲームを利用した地域振興などが、具体的な実践とフィールドワークを通して語られています。観光地化の問題でも、地元と若者たちの新しい共同性が見え、希望が膨らみます。鈴木謙介氏へのインタビューも収録。
目次
ポケモンGOからの問い 目次

はじめに  編者一同
巻頭インタヴュー 多孔化からみるポケモンGO
  インタビュイー 鈴木謙介

Ⅰ部 現実と虚構への問い
第1章 ポケモンコンテンツの系譜
――その終着点としてのポケモンGO   [メディアミックス]小池隆太

第2章 ポケモンGOの観光コミュニケーション論
  ――コンテンツ・ツーリズムの視点からの観光観の刷新
   [コンテンツ・ツーリズム]岡本 健

第3章 ポケモンGOのリアリティ
  ――『Ingress』との比較から   [フィクション]河田 学

第4章 穢れなきポケモンと現実の都市
  ――ARによって浮き彫りになる、現実世界への糾弾   [都市]藤田祥平

第5章 いかにして私たちはポケモンGOと接触するのか
  ――二つの指標性から出発して   [コンタクト]谷島貫太

第6章 ポケモンGOでゲーム化する世界
  ――「ゲーミフィケーション」概念を再考する   [ゲーミフィケーション]松本健太郎



Ⅱ部 デジタル技術とメディアへの問い

第7章 新たなるモバイル・ハイブリッド
  ――ポケモンGOがうみだした虚構と現実の集合体   [モバイルメディア]神田孝治

第8章 現実はいかにして拡張されたのか
  ――写真、GPS、ナビゲーション   [拡張現実]増田展大

第9章 デジタル地図を遊ぶレイヤー
  ――グーグルマップからポケモンGOへ   [地図] 松岡慧祐

第10章 ポケモンGOと監視社会
  ――人間の終わりの始まり?   [監視]森 正人

第11章 ゲーム攻略サービスからプレイヤーの〈状況〉を再考する
  ――攻略本・攻略サイト、サービスツールがもたらすもの   [攻略サービス]山﨑裕行

第12章 資源化される宗教感覚、資源化を飼い慣らす宗教感覚
  ――ポケモンGOをめぐるイスラーム的批判からの考察   [宗教意識]安田 慎


Ⅲ部 社会と文化への問い

第13章 文化産業論を移動論的に転回せよ!
  ――〈時間〉と〈空間〉に向けた欲望の生成プロセスの起動装置
   [モビリティ]遠藤英樹

第14章 ポケモンGOという旅
  ――どこからが旅かしら   [観光]高岡文章

第15章 上を下へのポケモンGO
  ――拡張現実が生活世界にもたらすもの   [リアリティ]須藤 廣

第16章 コンテンツに〈容易に〉上書きされるセカイとどう付き合うか
  ――「聖地巡礼」現象との比較から考えられること   [聖地巡礼]谷村 要

第17章 アメリカ人はポケモンGOに何をみたのか
  ――定着するAnime文化   [日本文化]新井克弥

第18章 公共空間におけるマナー教育を再考する
  ――「ポケモンスタンプラリー」とポケモンGOの受容体験を比較しながら
   [マナー]デボラ・オチ

ポケモン年表
作成 藤田祥平
索 引
著者略歴
神田 孝治(カンダ コウジ kanda kouji)
遠藤 英樹(エンドウ ヒデキ endou hideki)
松本 健太郎(マツモト ケンタロウ matsumoto kentarou)
タイトルヨミ
カナ:ポケモンゴーカラノトイ
ローマ字:pokemongookaranotoi

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