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2018年5月15日発売

新曜社

洞察の起源

動物からヒトへ、状況を理解し、他者を読む力はいかに進化したか
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内容紹介
人も、動物と共通する種類の洞察に依存している

 前書『考えるサル』の出版から二十年、知識は大きく進歩し、多くの動物が驚くほど賢い行動を生み出すことが明らかになりました。しかし本書はその改訂版ではありません。私たちが日々頼りにしている物事や他者を理解する力──洞察──のほのかな光が現れているサルや他の動物種の観察から、洞察が言語に先立って動物のなかで進化してきたこと、ヒトはさらに高次の洞察力を進化させたが、今も多くを動物と共通の理解力に基づいていることを明らかにしていきます。科学的証拠に基づきながら読みやすく、専門家にも一般読者にもわくわくする、興味深い話題が満載です。
目次
洞察の起源 目次

目  次 日本語版への序

第1章 はじめに
    洞察とは何か、なぜその進化に関心をもつのか?

第2章 なぜ動物は認知的なのか
    動物行動を認知的に説明する必要性

第3章 はじまりは音声だった
    サル類と類人猿の音声コミュニケーション

第4章 大型類人猿における身振りコミュニケーション
    意図して特定の受け手に向ける
    遊びにおける身振り
    レパートリーの発達
    意図された意味
    連続した身振りの使用
    身振り模倣
    まとめ

第5章 他者の理解
    他者が見るもの、知っていることへの反応
    動物による視線追従
    視線の使用
    見ることについて知る
    まとめ

第6章 社会の複雑さと脳
    「簡潔な」説明
    霊長類の社会的複雑さ
    霊長類の社会的知識
    社会的知能論
    問題としての群れ生活
    社会的脳
    社会的知能は「脳領域に固有」か?
    脳容量とその意味するところ
    社会的知能はどのように機能するのか─洞察なしの対処

第7章 他者からの学習
    文化的知性?
    社会的学習
    革新的行動
    動物の伝統
    動物の文化
    類人猿文化の技術
    ヒト文化の独自性
    まとめ

第8章 心の理論
    他者が世界についてどう考えているかを理解する
    他個体の思考を知っている動物はいるか
    協力における他者の役割を理解する
    自己を理解する
    死を理解する
    共感
    教えること
    まとめ
    
第9章 かなめの論点
    社会的能力から技術的能力へ
    社会的挑戦は常に増加するか?
    優れた採食方法?
    一つの進化仮説─より賢い食物獲得

第10章 物理的世界についての知識
    場所の記憶─どこで、何を、そしていつ
    大規模空間を効果的に移動する計画を立てる
    道具使用と原因の理解
    危険とリスクのカテゴリー
    好奇心
    まとめ

第11章 新しい複雑な技能を学習する
    行動の分節と洞察の起源
    模倣なしで対処する
    異なる種類の模倣─文脈的と産出的
    動作の流れを分割する
    動作レベルの模倣
    プログラム・レベルの模倣
    大型類人猿の模倣
    行動の階層構造を分節する
    模倣を超えて

第12章 洞察へのロードマップ
    なぜ生じたのかについて、どのようなことが考えられるか
    洞察をそれほど必要としない認知
    類人猿の得手
    原因と意図を「見る」ため分節する
    「まずまずの」原因と意図を超えて─二種類の洞察
    類人猿を理解する
    補足の議論─異端の思索

訳者あとがき

文献
事項索引
人名索引
装幀=新曜社デザイン室

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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