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2018年9月1日発売

新曜社

出版社名ヨミ:シンヨウシャ

描画にみる統合失調症のこころ

アートとエビデンス
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内容紹介
患者さんの描く絵に共通する特徴とは
 統合失調症は、全人口の約100人中1人が発症する、比較的頻度の高い精神障害です。その症状の経過や退院時期などの見極めを、描画法の心理検査を用いてどう行えるのでしょうか。本書では患者さんが実際に描いた約80点の描画を収載し、個別の解釈(アート)と描画特徴の統計的な分析(エビデンス)という両側面から、それらのユニークな心象風景および障害の全体像の解明を試みました。あわせて、筆者らが考案した「草むらテスト」という描画テストを紹介し、心理臨床で用いる際の手引書となるように内容を構成しています。
目次
描画にみる統合失調症のこころ 目次

まえがき

第1章 統合失調症について
はじめに
統合失調症とは
患者さんの体験・症状生起
私の出会った患者さんの話
  
第2章 草むらテスト
実施手続き・描画課題
風景構成法ではどうなるか
統合型HTP法ではどうなるか
教示方法の工夫
描画例健常者の場合
描画例統合失調症患者の場合
描画特徴の比較
  ●特徴の出現数 ●500円の描き方
統一的視点の設定困難
  ●視点のちがい ●個別の解釈
患者さんの描画と解釈の例
  ●東大一直線 ●風景構成法の患者さん ●家の象徴
  ●金属探知機での探索 ●自動販売機
  ●断片化の著しい描画 ●目玉棒人間
  ●身体から木が生える描画 ●I love youの描画
  ●クローン人間の描画
  
第3章 樹木画と病棟認知地図
患者さんの描画例
  ●47歳男性 ●28歳男性
描画特徴の相違点と共通点
病棟認知地図の三つのタイプ
樹木画の描画特徴
  
第4章 視点変換課題
健常者の描画例
患者さんの描画例
  ●横一列 ●同構図 ●その他のパターン
  ●正変換できたケース
描画特徴の出現率
  
第5章 コーヒーカップ課題
患者さんの描画例
  ●カップと受け皿の分離 ●二重写しと包含 ●接合
  ●視点の統一が三次元的にとられている例 ●まとめ
描画特徴の出現率
  
第6章 描画課題間の特徴の比較
「分離」の出現率の比較
草むらテストの課題設定の特異性
描画特徴の空間的布置
  
第7章 描画の全体的印象
全体的印象の因子分析
第1因子静態性
第2因子写実性
第3因子非整合性

第8章 長期経過と描画の特徴
退院の予測
描画特徴の5年経過
  ●多変量解析 ●経過の予測モデル
  
第9章 症例検討Ⅰ
症例A 男性(入院時30歳~)
  ●第1期(30歳~34歳) ●第2期(35歳~39歳)
  ●第3期(40歳以降)
描画の変遷
  ●第1期の描画 ●第2期の描画 ●第3期の描画
状態と描画の関連
草むらテストの縦断的分析
  
第10章 症例検討Ⅱ
症例B 女性(入院時34歳~退院時57歳)
  ●第1期(34歳~47歳) ●第2期(48歳~52歳)
  ●第3期(53歳~57歳)
描画の変遷
  ●第1期の描画 ●第2期の描画 ●第3期の描画
状態と描画の関連
  
あとがき
著者略歴
横田 正夫(ヨコタ マサオ yokota masao)
タイトルヨミ
カナ:ビョウガニミルトウゴウシッチョウショウノココロ
ローマ字:byouganimirutougoushicchoushounokokoro

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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