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8月3日発売予定

草思社

文庫 幕末明治 不平士族ものがたり

草思社文庫
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内容紹介
政府要人暗殺、神風連の乱、西南戦争…
明治という国家権力に抗い、“維新のやり直し”に命を捧げた男たちの秘史。
・明治初年代に起きた不平士族による政府要人暗殺(未遂)や暴動の秘話8篇。

1 国事犯の誕生  
明治初年代に生まれた国家転覆を企図する「国事犯」という概念。なぜ彼らのような存在が誕生したのか。

2 酒乱の志士  
北越草莽の志士、長谷川鉄之進。長州の京都工作に協力し戊辰戦争の越後戦線でも尽力。それなりの名声もありながら人望だけがなかった。酒癖が悪かったのである。

3 思案橋事件  
明治9年、旧会津藩士らが関東で挙兵を企てるも、力及ばず。東京隅田川の河口近い思案橋のたもとの船着場で、旧会津藩士らと警視庁巡査が乱闘。

4 雨の海棠(かいどう)  
米沢の志士にして天才詩人、雲井龍雄。薩摩藩閥の専横に憤り、数々の美しい詩を残す。言動がピュア(不用意)すぎて、明治3年処刑。

5 雲の梯子(はしご)  
幕末、萩の野山獄で松陰と出会った富永有隣(ゆうりん)。松陰に対抗意識むき出しで、松陰を下に見続けた奇人の生涯。

6 骸骨を乞う  
幕臣、大谷木醇堂(じゅんどう)。19歳の時、秀才でありながらも家庭の事情で幕府の学問試験に不合格。以後、周囲の全てを恨み続ける。維新後、反権力にも拘わらず外務省に出仕、10年も勤務。

7 天(あめ)の浮橋(うきはし)  
明治9年、廃刀令を不満として起こった、熊本敬神党(神風連)の乱。一連の不平士族反乱の中で唯一の「宗教的反乱」。その謎に迫る。

8 城山の軍楽隊  
西南戦争で城山に追い詰められた西郷隆盛。その時、軍楽隊の演奏が鳴り響く。西郷の最期をめぐる一異説。
目次
プロローグ 士族反乱の季節
国事犯の誕生  
酒乱の志士 
思案橋事件 
雨の海棠(かいどう)─革命家になり損なった詩人─ 
雲の梯子(はしご)─松陰と張り合った男─ 
骸骨を乞う 
天(あめ)の浮橋(うきはし)─神風連事件─
城山の軍楽隊
文庫版あとがき
著者略歴
野口 武彦(ノグチ タケヒコ)
野口武彦(のぐち・たけひこ) 1937年東京生まれ。作家・文芸評論家。早稲田大学文学部卒。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。73年『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、80年『江戸の歴史家──歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、86年『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、92年『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞を受賞。近年の作品に『異形の維新史』(草思社)、『慶喜のカリスマ』『花の忠臣蔵』『元禄六花撰』(いずれも講談社)などがある。さまざまなジャンルを超えたネオ・フィクションをめざす。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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