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2018年3月9日発売

築地書館

植物 奇跡の化学工場

光合成、菌との共生から有毒物質まで
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内容紹介
地球生命を支える光合成から、成長に関わるホルモンや、
外敵・競争相手に対抗するための他感作用物質、
繁殖のための色素や甘味物質の生産、
私たちが薬品として利用する有毒物質など、
植物が生み出す驚きの化学物質と、巧妙な生存戦略を徹底解説。
植物を化学の視点で解き明かす。
目次
はじめに

第1章 生命を支える光合成
生物進化と植物の誕生
ミトコンドリアの共生は細胞の多細胞化を可能にした
光合成――化学的に困難な反応を可能に
光合成の仕組み
明反応と暗反応
地球の炭素循環は植物が駆動する
■コラム1 地球生命はすべて同じ祖先から
■コラム2 共生による進化の加速
■コラム3 植物の光情報受容体

第2章 二次代謝産物――化学戦略の主役
一次代謝と二次代謝
二次代謝産物
 テルペノイド――花の香りからフィトンチッドまで
 ポリケタイド――脂肪酸も仲間
 フェニルプロパノイド――C6-C3 の炭素骨格を持つ
 フラボノイド――生活習慣病予防への期待
 アルカロイド――合成医薬品の開発に貢献
 複合経路――多彩な天然物を演出
■コラム4 配糖体
■コラム5 ホルミル基を持つ化合物の不思議
■コラム6 有機化合物の三次元構造

第3章 発生、分化、成長と植物ホルモン
植物ホルモンの役割
 オーキシン――ダーウィンから始まった研究
 サイトカイニン――植物の老化を防止する
 エチレン――野菜・果実の鮮度を操る
 ジベレリン――日本人科学者が解明に貢献
 アブシジン酸――種子や芽の休眠、乾燥障害防御に働く
 ブラシノステロイド――細胞伸長や維管束形成作用
 ジャスモン酸――ジャスミンの香気物質が生体防御に働く
 ストリゴラクトン――菌根菌との共生を誘導
■コラム7 植物細胞と動物細胞

第4章 戦いと共生
対植物・対昆虫の戦い
 他感作用――アレロパシー
 ファイトアレキシン――病害防除に働く抗菌物質
昆虫・微生物の利用と共生
 植物が害虫の天敵を呼ぶ
 マメ科植物と根粒バクテリア
 植物と菌根菌との共生
 植物間のコミュニケーション
■コラム8 昆虫の食草

第5章 繁殖戦略――鮮やかな色と甘い蜜
花と果実の色
 アントシアニン――鮮やかな花の色を演出
 カロテノイド――トマトの赤色、イチョウの黄色
 ベタレイン――ナデシコ目の一部の科に特異的な色素
 フラボノイド――抗酸化活性を持つ黄色い色素
 その他の色素
紫外線ストレスと植物色素
虫を呼ぶ花や果実の香気成分
植物起源の甘味成分
■コラム9 ヒトが光を感じる仕組み
■コラム10 有害紫外線

第6章 食害を防ぐ有毒物質
 トリカブト――毒と薬は表裏一体
 ドクウツギ――甘い果実は誤食に注意
 ドクゼリ――セリとの違いは根の形
 ヒガンバナ――赤い花は秋の風物詩
 スイセン――誤食例の多い園芸植物
 ステロイドアルカロイド――ジャガイモの芽や青くなった皮には注意
 クラーレ――南米原住民が狩猟に用いた
 ハシリドコロ――サリン事件で治療に貢献
 シアン配糖体――バラ科植物の種子にご用心
 強心配糖体――世界で知られるキョウチクトウの毒性
 トウゴマ――最強の有毒タンパク質
 ツツジの仲間――美しい花を咲かせる有毒植物
 大麻――幻覚作用が社会問題に
 イラクサ――触れると痛みやかゆみを引き起こす
 サトイモ科――身近な食品のエグミの原因、シュウ酸カルシウム

第7章 発がん物質
 発がんプロモーター
 ワラビ――灰汁抜きでなくなる発がん性
 ソテツ――沖縄などでは救荒植物に
 ピロリチジンアルカロイド――肝硬変やがんの原因
■コラム11 アサギマダラ――2000kmを渡り、有毒物質を摂取するチョウ

第8章 植物が動くメカニズム
 オジギソウの急激な動き
 就眠運動――ゆっくりとした動き

あとがき
用語解説
参考文献
索引
著者略歴
黒栁 正典(クロヤナギ マサノリ)
専門は生薬学、天然物有機化学、有機立体化学。 1968年、静岡県立静岡薬科大学(現:静岡県立大学薬学部)修士課程修了。1998年、広島県立大学生命資源学部(現:県立広島大学生命環境学部)教授。2012年より、静岡県立大学客員教授。 『健康・機能性食品の基原植物事典』(中央法規、2016年)を分担編著。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。

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