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2017年9月15日発売

名古屋大学出版会

出版社名ヨミ:ナゴヤダイガクシュッパンカイ

東アジアの社会大変動

人口センサスが語る世界
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内容紹介
少子化と高齢化の同時進行、メガリージョンの形成、労働者の越境など —— アジアは今、大変動の真っただ中にある。各国データの徹底分析により急速な変貌を浮き彫りにするとともに、調査の実施方法やこぼれ落ちる問題にも光を当て、東アジアの現在を丸ごと捉える。
目次
序 章 なぜ、人口センサスなのか?
     1 「社会大変動の時代」 を迎えた東アジア
     2 人口センサスから判明すること、そして、乏しい研究
     3 本書のねらいと各章で明らかにしたこと
     コラム1 人口構造・家族構造に関する基本用語の解説

第1章 東アジアの人口動態と人口センサス
     はじめに
     1 人口センサスとは
     2 東アジアの社会変動と人口動態 —— 人口爆発から人口減少へ
     コラム2 高齢者とは誰を指すのか?

第2章 中 国
       —— 人口大国の発展の軌跡と新たな課題
     はじめに
     1 中国の人口センサス
     2 経済成長を支えた人口動態
     3 外国人の数の把握
     コラム3 中国のメガリージョン

第3章 香 港
       —— 少子高齢化に与える 「越境者」 の衝撃
     はじめに
     1 香港の人口センサス
     2 人口動態と少子化
     3 高齢化と外国籍家事ヘルパーの受け入れ
     おわりに —— 移動する者と移動しない者
     コラム4 台湾の人口センサス

第4章 韓 国
       —— 人口の高齢化と高まる長寿リスク
     はじめに
     1 韓国の人口センサス
     2 人口センサスからみる家族構成と高齢者
     3 センサス方式の大転換と新たな課題
     コラム5 北朝鮮の人口センサス

第5章 タ イ
       —— バンコク・メガリージョンの誕生
     はじめに
     1 タイの人口センサス
     2 人口動態とバンコク・メガリージョン
     3 人口センサスが捉えた外国人労働者
     コラム6 1960年人口センサスと 『指導マニュアル』

第6章 マレーシア
       —— 崩れゆく民族構成と増える外国籍人口
     はじめに
     1 マレーシアの人口センサス
     2 3つの主要民族の変化
     3 もうひとつの 「NEP の実績報告書」
     おわりに
     コラム7 シンガポールの人口センサス —— 民族構成と政府の言語政策

第7章 インドネシア
       —— 高齢化と人の移動のダイナミズム
     はじめに
     1 インドネシアの人口センサス
     2 人口センサスからわかる社会の変容 —— 高齢化と人の移動に注目して
     3 人口センサスでは捉えきれない海外就労者
     コラム8 インドネシアの人口センサス —— 試行錯誤の民族分類

第8章 フィリピン
       —— 遠い少子高齢化と越境する労働者
     はじめに
     1 フィリピンの人口センサス
     2 遠い少子高齢化と高学歴な海外就労者
     3 越境する労働者
     おわりに
     コラム9 タガログ語は国民全体の母語にあらず

第9章 ベトナム
       —— 「若者の国」 の現在と未来
     はじめに
     1 ベトナムの人口センサス
     2 都市化と人口移動
     3 人口センサスの限界と必要性
     コラム10 カンボジアの人口センサスと ODA

第10章 東ティモール、ブルネイ
       —— 公用語、母語、そして民族問題
     はじめに
     1 東ティモール —— 国際支援下の統計行政の始動
     2 ブルネイ —— 民族と国民の統計化
     コラム11 ミャンマー —— 31年ぶりの人口・世帯センサス

終 章 東アジアの社会大変動と日本
     はじめに
     1 日本の国勢調査
     2 人口構造の変化と少子高齢化
     3 人口移動とメガリージョン
     4 世帯構造の変化と国際人口移動
     おわりに —— 人口センサス研究の発展に向けて
     コラム12 東アジア人口センサス・コレクション紹介
       —— アジア経済研究所図書館から

あとがき
図表一覧
索 引
著者略歴
末廣 昭(スエヒロ アキラ suehiro akira)
1951年鳥取県生まれ。2010年「東南アジア地域研究」の功績により紫綬褒章。東京大学社会科学研究所所長などを経て、現在、学習院大学国際社会科学部長。(序章、第1章、第5章、コラム1、コラム2、コラム6、コラム7)
大泉 啓一郎(オオイズミ ケイイチロウ ooizumi keiichirou)
1963年大阪府生まれ。現在、日本総合研究所上席主任研究員。著書に『老いてゆくアジア』(中公新書,2007年)など。(第1章、終章、コラム3)
木崎 翠(キザキ ミドリ kizaki midori)
横浜国立大学教授。(第2章)
澤田 ゆかり(サワダ ユカリ sawada yukari)
東京外国語大学教授。(第3章)
川上 桃子(カワカミ モモコ kawakami momoko)
日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員。(コラム4)
金 炫成(キム ヒョンソン kimu hyonson)
中京大学教授。(第4章、コラム5)
鳥居 高(トリイ タカシ torii takashi)
明治大学教授。(第6章、コラム7)
増原 綾子(マスハラ アヤコ masuhara ayako)
亜細亜大学准教授。(第7章、コラム8)
鈴木 有理佳(スズキ ユリカ suzuki yurika)
日本貿易振興機構アジア経済研究所主任研究員。(第8章、コラム9)
坂田 正三(サカタ ショウゾウ sakata shouzou)
日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員。(第9章、コラム10)
小林 磨理恵(コバヤシ マリエ kobayashi marie)
日本貿易振興機構アジア経済研究所図書館司書。(第10章)
髙橋 昭雄(タカハシ アキオ takahashi akio)
東京大学教授。(コラム11)
土佐 美菜実(トサ ミナミ tosa minami)
日本貿易振興機構アジア経済研究所図書館司書。(コラム12)
タイトルヨミ
カナ:ヒガシアジアノシャカイダイヘンドウ
ローマ字:higashiajianoshakaidaihendou

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