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2022年10月18日発売

芙蓉書房出版

出版社名ヨミ:フヨウショボウシュッパン

日米戦争の起点をつくった外交官

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内容紹介
在中華民国初代公使ラインシュは北京での6年間(1913-1919)に何を見たのか?

対華二十一か条の要求、袁世凱の台頭と失脚、対ドイツ参戦問題、孫文と広東政府との対立、五四運動……。めまぐるしく展開する政治情勢の中、北京寄りの立場で動き、日本の中国政策を厳しく批判したラインシュの回想録An American Diplomat in China(1922)の本邦初訳。
ラインシュがウィルソン大統領に送った書簡は“外交史上最も煽動的”“日本に対する猛烈な告発”とも言われた。

20年後に日米対立、開戦に至る起点が、このラインシュの反日的言動にあると言ってよい。

✺中国政界の要人、山座円次郎をはじめ各国公使とのやりとり、貴重な情報の収集など、臨場感あふれる記述
目次
【解説】第一次世界大戦が日米関係の曲がり角だった(田中秀雄)

序 論
✺第一部 古い中国と新しい共和国
第1章 中国の独裁者・大総統
第2章 人間の多い国、中国
第3章 新中国に残る古い儒教
第4章 政治の舞台裏を垣間見る
第5章 政治を見る人たちと
第6章 商業冒険家にとっての中国
第7章 アメリカの行動に対する迅速な提案
第8章 中国のための小さなビジョン
第9章 〝アメリカ人は遅い〟
第10章 民俗と官僚 
✺第二部 袁世凱の退場
第11章 戦争 山東省の日本
第12章 有名な二十一か条の要求 一九一五年
第13章 団 結
第14章 北京、戦争の日々
第15章 皇帝・袁世凱
第16章 袁世凱の没落とその死
第17章 共和国の人々は鞍の上に
✺第三部 戦争と中国
第18章 北京のアメリカ人起業家
第19章 「門戸開放」を守るために
第20章 静かな日々の日記、一九一六年の秋
第21章 中国、ドイツと断交す
第22章 中国のボスたちが北京にやってくる
第23章 一日だけの皇帝
第24章 ドイツとの戦争:再調整
第25章 中国人は借金をするようになった
✺第四部 戦争の最後の年、そしてその後
第26章 石井・ランシング協定
第27章 困難の中で北京は喜ぶ
第28章 新たな世界大戦の到来?
第29章 日本、敵意をむき出す
第30章 匪賊、陰謀家、そして分裂した家
第31章 北京の若者たち、パリの老人たち
第32章 国家がストライキを起こし、団結する
第33章 北京を離れて
【資料】
 二十一か条の要求
 米国国務長官からガスリー日本大使へ[電報]
  ワシントン、一九一五年五月十一日午後五時
 石井・ランシング協定
  (ランシング長官より石井全権大使への公文のみ掲載)一九一七年十一月二日
 西原借款
著者略歴
ポール・サミュエル・ラインシュ(ラインシュ ポール サミュエル rainshu pooru samyueru)
ポール・サミュエル・ラインシュ  Paul Samuel Reinsch(1869-1923) 米国の政治学者・外交官。米国ウィスコンシン州生まれ。ウィスコンシン大学卒業後、同大学で植民学を講義。1913年在中華民国初代公使として赴任。1919年帰国。1920年中国政府の顧問となり、本書出版の翌年中国で死去。
田中 秀雄(タナカ ヒデオ tanaka hideo)
田中 秀雄(たなかひでお) 1952年福岡県生まれ。慶應義塾大学文学部卒。日本近現代史研究家。著書に『優しい日本人、哀れな韓国人』(WAC出版)、『中国共産党の罠』(徳間書店)、『日本はいかにして中国との戦争に引きずり込まれたか』、『朝鮮で聖者と呼ばれた日本人』(以上、草思社)、『満洲国建国の正当性を弁護する』(G.ブロンソン・リー著、翻訳、草思社)『暗黒大陸中国の真実』(R.タウンゼント著、共訳、芙蓉書房出版)、『続・暗黒大陸中国の真実』(R.タウンゼント著、共訳、芙蓉書房出版)ほか
タイトルヨミ
カナ:ニチベイセンソウノキテンヲツクッタガイコウカン
ローマ字:nichibeisensounokitenotsukuttagaikoukan

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