内容紹介

社会科学と自然科学を橋渡しする新たな学問「進化政治学」の視点で国際政治における「紛争と協調」「戦争と平和」を再考する！
気鋭の若手研究者７人が“方法論・理論”と“事例・政策”のさまざまな角度から執筆した新機軸の論文集

目次
まえがき（長谷川眞理子）
序　章　進化政治学の背景と系譜（伊藤隆太）
第１部　理論・方法論編
第１章　進化政治学の方法論的基盤と理論モデル（伊藤隆太）
第２章　進化論がもたらす社会科学のパラダイムシフト（蔵　研也）
第３章　政治的態度（右翼と左翼）の進化的起源（蔵　研也）
第２部　事例・政策編
第４章　カンボジア・ヴェトナム戦争とASEANの対応―「楽観性バイアスモデル」と「怒りの報復モデル」の相克―（永田伸吾）
　　　　……地域研究・外交史研究との接合
第５章　進化政治学に基づいた平和構築論―現実世界への適用の模索―（須田道夫）
……平和研究との接合
第６章　進化政治学の観点から見るインパール作戦の一考察―なぜ非合理な作戦は遂行されたのか―（岡山幸弘）
……軍事史研究との接合
　第７章　悲観的な情報が国家の行動に与える影響―ネガティビティ・バイアスモデル―（坂本剛志）
　 ……対外政策論・太平洋戦争起源論との接合
　第８章　中国の対外行動とナショナリスト的神話モデル―国共紛争と中台紛争を事例として―（中村康男）
……現代国際政治における中国の台頭を再考
　終　章　インプリケーションと批判への応答（伊藤隆太）