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2017年10月10日発売

八木書店

国造制・部民制の研究

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内容紹介
古墳から飛鳥時代に、地方支配の中核を担った国造制と部民制に注目し、大和王権による列島支配の実態を、15本の論考と3本のコラムで解明。史料編として、部民制・伴造制の文献目録・関連史料集を付す。

【国造制と部民制】
王権は支配下に入った有力豪族を国造(くにのみやつこ/こくぞう)という地方官に任命し、その地域の支配権を認める代わりに、物資や労働力を徴発した。また、地方から中央に上京して王権に仕える人々や、そうした人々を輩出した地方の集団を部民(べのたみ/べみん)として編成した。たとえば、出雲国では出雲臣が国造に任命され、配下の集団が額田部(ぬかたべ)臣・日下部(くさかべ)臣・刑部(おさかべ)臣に編成され、その中から額田部・日下部・刑部が中央に出仕した。このように国造制と部民制は、密接に絡み合う形で展開した制度であり、大和王権による地方支配の実態解明に不可欠な研究テーマである。
目次
【論考編】
第Ⅰ部 総 論―国造制・部民制研究の前提―
1「大化改新」と部民制 篠川 賢
2 国造と伴造についての基本的考察―「造」の本質から― 大川原竜一
3 人制研究の現状と課題―国造制・部民制の史的前提として― 鈴木正信
〔コラム〕矢田部とカラ(韓・辛)矢田部 紅林 怜

第Ⅱ部 国造制・部民制の実態と諸相
1 国造任命の一試論―「武蔵国造の乱」を手掛かりとして― 小野里了一
2 伴造―伴部制の一齣―垂仁紀を中心にして― 中村友一
3 人制から部民制へ 堀川 徹
4 古代駿河中部の氏族とヤマト王権 須永 忍
5 古代の東北と国造制に関する一考察 永田 一
6 吉士系日下部氏と草壁皇子 渡部敦寛
〔コラム〕古代の鵜飼 小川宏和

第Ⅲ部 国造制・部民制と地域社会
1「磐井の乱」前後における筑紫君と火君
 ―西海道地域の首長層の動向と対外交渉― 加藤謙吉
2 郷名寺院の諸問題 三舟隆之
3 「凡河内」考 溝口優樹
4 墓制から見た出雲西部における横穴墓被葬者の階層性
 ―神門郡を中心に― 東 真江
5 古墳時代中・後期の相模東部地域の諸様相
    ―古墳・横穴墓の様相と鎌倉之別の存在形態― 須藤智夫
6 東北・関東地方における主要古墳群の動向と国造制 小森哲也
〔コラム〕筑紫君磐井・葛子と筑紫国造 酒井芳司

【史料編】
1 部民制(伴造制)関係文献目録 大川原竜一編
2 部民制(伴造制)関係史料集 鈴木正信・堀川徹・紅林怜編
著者略歴
篠川 賢(シノカワ ケン)
成城大学文芸学部教授。日本古代史(王権、地方支配制度)。 〔主な著作〕『日本古代国造制の研究』(吉川弘文館、一九九六年)・『日本古代の王権と王統』(吉川弘文館、二〇〇一年)・『物部氏の研究』(雄山閣、二〇〇九年)
大川原 竜一(オオカワラ リュウイチ)
高志の国文学館主任・学芸員。日本古代史(地方史)。 〔主な著作〕『国造制の研究―史料編・論考編』(共編著、八木書店、二〇一三年)・「『越中石黒系図』と利波臣氏」(加藤謙吉編『日本古代の王権と地方』大和書房、二〇一五年)・「出雲国造と古代王権―神賀詞奏上儀礼の成立と杵築大社の創建をめぐって―」(『国史学』二一二、二〇一四年)
鈴木 正信(スズキ マサノブ)
文部科学省教科書調査官。日本古代史(氏族、地方支配制度)。 〔主な著作〕『日本古代氏族系譜の基礎的研究』(東京堂出版、二〇一二年)・『Clans and Genealogy in Ancient Japan』(Routledge, UK, 二〇一七年)・『日本古代の氏族と系譜伝承』(吉川弘文館、二〇一七年)

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