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6月8日発売予定

東方出版

タンゴ 歴史とバンドネオン

歴史とバンドネオン
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内容紹介
日本有数のバンドネオン・ディアトニコ奏者であった著者が、タンゴのルーツ をたどり、その演奏に欠かすことのできない楽器、バンドネオン・ディアトニ コの歴史・構造・特徴を徹底的に追求した労作。バンドネオンのボタンと音符 の対照図を付す。 アフリカの踊り、キューバのリズム、イベリア半島のメロディが、南米で出合 い、ブエノス・アイレスで一つに育った。それがタンゴです。
目次
第Ⅰ部 タンゴ—謎と奇蹟の舞曲  1 ラプラタ植民地とアルゼンチンの歴史   黒いマリアの像   アルゼンチン前史    ポルトガルのアフリカ征服/コロンの新大陸発見/トルデシージャ条約   ラプラタ植民地の先住民とスペイン人    ラプラタ河の発見/スペイン人の新大陸征服/新大陸の先住民族/先住民族とタンゴの関係   ブエノス・アイレスの建設    征服者の派遣と植民/スペイン版金比羅の港/ブエン・アイレの聖母はイタリア出身/草原    の馬の大群は十二頭から   ラプラタ植民地の独立    ブエノス・アイレスの再建/アルゼンチンへの経路/牛馬の姿のない壁画/ラプラタ植民地    の独立  2 「タンゴ」の語源とその意味の変遷   タンゴとタンボ、タンボール    タンゴという言葉はどこから来たか/タンゴをタンボと間違えたスペインの役人   タンゴマオと呼ばれた人たち    奴隷売買の案内人/タンゴマオはサントメの住民/ラテン語とポルトガル語の関係   「タンゴ」という言葉の変遷    禁断の地「タンゴ」/「タンゴ」で売られた黒人奴隷   ラプラタ地方の黒人たち    家事労働、育児を分担/黒人の踊り、カンドンベ/クリオージョという言葉   モンセラー街の誕生    バルセローナのモンセラー教会/ブエノス・アイレスにもモンセラー教会が出現/カンドン    ベを生んだ所  3 ミロンガからタンゴへ   カンドンベ・クリオージョの誕生    ラサ・アフリカーナ楽団/兵営からも生まれた/チーナの部屋(クワルトス・デ・チーナス)    /カンドンベはモンテからブエノスへ/白人のカンドンベ楽団「ロス・ルウボロス」   ヨーロッパと新大陸を行き来した舞曲    ベニスの踊りがアンチル諸島へ/ヨーロッパのタンゴ・アンダルース/パジャーダーのグワ    ヒーラ   黒人の歌と踊り「ミロンガ」    ブラジルの黒人奴隷の言葉/チーナの部屋で生まれたミロンガ/二つのハバネラ/    リズムの変化   モンテビデオのラ・アカデミア    「コム・イル・フォー」(うまくやれよ)/ラ・アカデミアの内部/コルテとケブラーダ/    異説・ひやかしの踊りミロンガ/コルテとケブラーダ、地方に広がる   ラ・アカデミアのミロンガ    歌のミロンガから踊りのミロンガへ/ラ・アカデミアの女性たち/チークダンスのはじまり   舞曲ミロンガの成熟    ブエノスのラ・アカデミア/ミロンガの試合/ミロンガを完成させた三つの要素/タンゴの    元祖・ミロンガ/「ラ・クンパルシータ」のモデル/男性の踊りタンゴ/タンゴは町の踊り    /ペリングンデイネス(ダンスホール)  4 クリオージョ・タンゴの誕生   娼婦とイタリア移民    オリジエーロ・ネグロの減少/出発は三部形式のソナタ/売春宿と音楽/高級売春宿から名    曲が生まれた/イタリア移民とコンベンティージョ/ブエノス・アイレス市の近代化   初期のタンゴ    最初のアルゼンチンタンゴは?/ピアノ用タンゴの発表/タンゴ・バルトロの謎/初期の曲    に盗作の被害が続出/ピアノ用タンゴの普及/活躍したクリオージョの作曲家   タンゴを育てた町    発祥はモンテ、育てたのはブエノス/歌詞からもブエノスに軍配/ブエノスでタンゴの踊り    のレッスンが流行   タンゴ、欧州へ    黒人たちのものを白い手がヨーロッパへ紹介/一九〇〇年初期のタンゴ/オルケスタ・ティ    ピカとは/バンドネオンが音楽の性質を変えた/ゴビの演奏活動   ブエノスのタンゴは、ロス・コラーレス・ビエホから    混血の舞曲/孤独にみちた草原のフォルクローレ/草原の家畜が集まる所/タンゴの仕上げ    はイタリア移民/タンゴと歌との関係/完成品はコンチネンタルタンゴ  5 タンゴの奇蹟   ヨーロッパ人のアルゼンチン観   パリ発・タンゴブーム    花のパリとアルゼンチンタンゴ/タンゴ服の流行/タンゴの道徳性の是非/パリ駐在アルゼ    ンチン大使の声明   各国の反応    ローマ法王タンゴを見る/ドイツの場合/オーストリアの禁止令/北米ではタンゴで裁判/    社交ダンスのタンゴはイギリス生まれ   フランシスコ・カナロの登場 第Ⅱ部 バンドネオン  1 バンドネオン・ディアトニコという楽器   二つのバンドネオン    一つの名称に二種類の奏法!?/アクセサリーとして使用されたバンドネオン/クロマティコ    とディアトニコ   複雑な構造をもつバンドネオン    外部の構造/内部の構造/バンドネオン・クロマティコの音階/複雑な音階配列のバンドネ    オン・ディアトニコ   アルゼンチンタンゴの特徴    バンドネオンの演奏方法/表現テクニックの違い  2 バンドネオン・ディアトニコの誕生と発達   バンドネオン生まれる    名前の由来と誕生地/傷みやすい蛇腹/カーニバル用に作られた   初期のバンドネオンとその量産    楽器のボタンは32個から/アルノルドによる量産の開始/アルノルドだけが造ったわけではな    かった   アルゼンチンのバンドネオン    最初にもたらした人は?/バンドネオン以前の楽器/ハーモニカとオルガニート   バンドネオンの地位の確率    最初は他の楽器の物まね/バンドネオン演奏の先駆者たち/バンドネオンがレコードに登場/    多彩なバンドネオンの音色   バンドネオン・ディアトニコの発展と亜流    バンドネオンの兄弟たち/新形式のバンドネオン登場か?/ブラジルのバンドネオン  3 日本のバンドネオンのパイオニアたち   バンドネオン私史    アルゼンチン人から見た「日本のタンゴ史」/バンドネオンとの出合い/バンドネオン・ディ    アトニコを入手/弾いているふりから出発/アルゼンチンでは、バンドネオン・ディアトニコ    だとわかった日   日本のバンドネオン奏者    戦前のバンドネオンのスターたち/一九三八年のタンゴ楽団の実情/「オルケスタ・ティピカ・    東京」の影響   バンドネオン・ディアトニコの魅力    日本固有のバン・ディア、バン・クロ混成楽団/タンゴ技術向上のために/フォルクローレ的    色彩をもつバンドネオン・ディアトニコの魅力  付 一九三八年春季ダンスバンド名簿    一九三八年現在のダンス・ホール  参考資料
著者略歴
舳松 伸男(ヘノマツ ノブオ)
1930(昭和5)年7月大阪市に生まれる。54年大阪市立医科大学卒業。 1960年大阪市内にて内科医院を開業。1966年タンゴ楽団「ロス・ア セス・デ・オーサカ」を結成し、リーダーとして活躍した。 日本を代表するバンドネオン・ディアトニコ奏者。1989年10月有志と ともにタンゴ楽団「ポナリア」を編成した。 2018年3月逝去。

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