近刊検索 デルタ
このエントリーをはてなブックマークに追加
内容紹介
スマホゲームのことが頭から離れない… 気がつくと無意識にスマホゲームをプレーしていた… そんなビジネスパーソンや主婦が増えています。 働き盛り・子育て世代の大人たちはなぜ、スマホゲームに熱中するのでしょうか? それは、スマホゲームによって脳の大切な機能が損なわれ、ゲームから得られる“報酬”に依存しているからかもしれません。 2018年からWHO(世界保健機関)が「ゲーム依存症診断ガイドライン」の運用を開始することからもわかるように、スマホゲームに代表されるオンラインゲームへの依存が今、世界の新たな健康リスクとして注目されています。 依存のメカニズムってどういうもの? ゲーム依存症の人の脳の中では何が起こっている?… WHOの「ゲーム依存症診断ガイドライン」のドラフトを執筆した「ネット依存症」治療の第一人者が、スマホゲームと依存に関する不安と疑問に、やさしく答えます。 ゲームに疲れたスマホゲームユーザー、スマホゲームにハマった家族への対応に悩む、すべての方へ。 ----------------------------------------------- ■WHOが「ゲーム依存症=病気」と認定 スマホゲームに代表されるオンラインゲームへの依存は「病気」です。2018年にWHOで運用開始される「ゲーム依存症診断ガイドライン」のドラフトを執筆した著者が、スマホゲーム依存症からの離脱方法を診断ガイドラインに基づき解説します。 ■海外の最新研究成果を紹介 海外の医療現場で活用される2つのスクリーニングツールの日本語版を掲載。ご自分の「スマートフォン依存度」と「インターネットゲーム依存度」がわかります。 ■「インターネット依存外来」の豊富な臨床例 2011年に日本で初めて開設された「インターネット依存専門外来」の臨床データによる確かな裏づけ。「声掛け」のタイミングや方法など、依存ユーザーの家族のための実践アドバイスを多数収録しています。
目次
> 【序章:ネット依存治療専門外来に異変】  電車の中、街の中、家の中でゲームに興じる大人たち スマホゲーム人口は2800万人を突破 働き盛り・子育て世代になった「ファミコン・プレステ世代」 スマホゲーム市場は「無料」で拡大 気づかないうちにはまる静かな罠 なぜ怖い? 働き盛り・子育て世代のスマホゲーム依存 世界保健機関(WHO)が認めた「ゲーム障害」 スマホゲーム依存をあなどってはいけない 【第1章:なぜ、スマホゲームにはまるのか?】 ネット上に増殖する“SOS” 「やり過ぎ」といわれると、なぜカッとするのか? 「嗜癖」と「依存」 「暇つぶし」はすぐに「生活の中心」へ 「過剰使用」と「依存」の見極めは難しい ・【働き盛り・子育て世代のスマホゲーム事例①】 ・【働き盛り・子育て世代のスマホゲーム事例②】 依存の背景にある「現実逃避」 ゲーム依存の患者数は? 縦断研究でわかった「依存」しやすい人、しにくい人 ・ゲーム依存になりやすい人(危険要因) ・ゲーム依存になりにくい人(防御要因) 【第2章:スマホゲームの特徴を知る】 「家庭用ゲーム機」と何が違う? ・「スキマ時間」にプレーできる ・頭の中の「バックグラウンド」でゲームが進む ・依存状態に気づきにくい、周囲も実態を把握しにくい ゲーム会社の戦略と競争 ・無料で多数のユーザーを取り込む ・「三種の神器」はスマホゲームとアニメとラノベ ・忙しい大人は課金で「時間を買う」 ・6年で20倍! スマホゲームは過熱市場 ・アップデートで飽きさせない ・プッシュ通知がキュー(きっかけ)になる ・「レアアイテム」「レアキャラ」「カード」「コイン」の誘惑 ・「クリア」という概念がない 「ガチャ」はギャンブル 働く世代に多い「ながらスマホ事故」 【第3章:ゲーム依存の診断ガイドラインとスクリーニングツール】 ゲーム依存の診断ガイドライン誕生秘話 ICD-11 ゲーム障害の診断ガイドライン 診断ガイドラインに基づいて事例を検証する 診断ガイドラインに基づいて実際の症例を検証する セルフチェックに役立つスクリーニングツール ・スマートフォン依存スケール ・IGDT-10(インターネットゲーム障害テスト) 科学的根拠のない「依存度テスト」に注意 【第4章 スマホゲーム依存の脳の中で何が起きているのか?】 脳のシーソーゲームを理解する 依存の脳内で何が起きているのか? ①前頭前野の機能低下――悪循環へのプロセス ②キュー(きっかけ)に脳が過剰反応――やりたい衝動が止まらなくなる ③報酬の欠乏――一定の刺激では満足できなくなる なぜ、プレー時間が長くなっていくのか? 依存脳になると「不幸」になる ゲーム依存は脳を破壊する スマホゲーム依存は治せるのか? 【第5章:依存かな? と思ったらすぐに始めること】 スマホゲーム依存を疑ってみる プレー時間のモニタリング モニタリングのコツ ・続けるコツは「◎」「〇」「×」 ・やってはいけない時間を作る ・プレー時間の上限を設定する ・やりやすいことから始める ・スマホゲームを別の行動に置き換える ・日々、失いつつあるものが何かを考える ・スマホゲームをやらずにいれば、実現できたかもしれないことを考える ・2週間経ったら振り返る ・周囲に吹聴する オフラインの時間を作る 「オフラインタイム」は夜間がおすすめ キュー(きっかけ)から距離を置く 医療機関の受診をためらわない 【第6章:スマホゲーム依存を治療する】 医療機関で受診すべき状況とは? 依存患者は過小評価する 捉えどころのない「灰色」の患者たち 医師・カウンセラーの「様子を見ましょう」に注意 スマホゲーム依存に投薬は有効か? スマホゲーム依存の治療プロセス ①電話予約 ②受診(インテークおよび診察) ③通院 NIP――久里浜医療センター独自の治療法 入院治療はあくまでも「例外」 ネット依存治療キャンプ 久里浜医療センターの新たな取り組み 【第7章:スマホゲーム依存に悩む家族へのアドバイス】 対応の基本は「対話」 【建設的対話の主なテーマ】 家族対応――四つの事前準備 ①ゆるやかな見守り ②普段から「ポジティブ・ワード」を声にする ③話題と効果的なフレーズの選択 ④適切なTPO 家族対応――七つの基本 ①現実世界での役割の提供 ②すぐの事実報告 ③「I&YOUメッセージ」をセットで使う ④「取り引き」には見極めが必要 ⑤一喜一憂し過ぎない ⑥「統一戦線」を目指す ⑦今の自分自身を大切にする 家族対応――七つの応用 ①ゲームについて本人に聞いてみる ②ルール作りは本人を交え家族全員で行う ③第三者の力を借りる ④スマホゲーム・機器・機能の知識を身につける ⑤本人の「現実生活」に関心を持つ ⑥スマホゲーム使用記録をつけてもらう ⑦ゲーム時間が減ったら褒める スマホの取り上げやWi-Fiの切断は有効か? ネット依存家族会 スマホゲーム依存の克服に必要な「三つの理解」 おわりに 参考文献 [巻末資料]「スマホゲーム依存」に関する相談が可能な医療機関一覧
著者略歴
樋口進(ヒグチススム)
精神科医。独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長。インターネット依存等の行動嗜癖、アルコール関連問題の予防・治療・研究などを専門とする。昭和54年東北大学医学部卒。米国立保健研究所留学、国立久里浜病院臨床研究部長、同病院副院長などを経て現職。2011年に国内初のネット依存治療専門外来を設立。WHO専門家諮問委員、行動嗜癖に関するWHO会議およびフォーラム議長、厚生労働省アルコール健康障害対策関係者会議会長、同省依存検討会座長(2013年)、国際アルコール医学生物学会(ISBRA)理事長、国際嗜癖医学会(ISAM)理事などを務める。アルコール耐性を簡便に調べることができる「エタノールパッチテスト」の考案者でもある。

※近刊検索デルタの書誌情報はopenBDのAPIを使用しています。