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2018年4月25日発売

鳥影社

インゲボルク・バッハマンの文学

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内容紹介
<作家と作品の全体像に迫る画期的評論>
1950年代、鮮烈な抒情詩により戦後ドイツ文学の「希望」とまで呼ばれたインゲボルク・バッハマン。60年代以降の作品の評価は、常にスキャンダルと共にあった。そして73年、謎の多い死をむかえる。
目次
序 
第一章 五〇年代のバッハマン
第一節 バッハマンの文学的履歴
第二節 抒情詩人としての成功
二─一 一九五二年、ニーンドルフ
二─二 シュピーゲル誌のバッハマン記事 
二─三 バッハマン作品をめぐる評論
  ⒜ ジークフリート・ウンゼルトの評 
  ⒝ ヘルムート・ハイセンビュッテルの評 
  ⒞ ハンス・エゴン・ホルトゥーゼンの評 
  ⒟ ペーター・リュームコルフの評 
第三節 成功の裏側
三─一 再び一九五二年、ニーンドルフ 
三─二 五〇年代の四七年グループにおけるバッハマン 
三─三 ジェンダー・バイアスという観点  
三─四 受容の曲折 1 
第四節 第一詩集『猶予期間』に見られる間テクスト性の問題
四─一 バッハマンの抒情詩 
四─二 第一詩集から「猶予期間」─乱反射するイメージ 
四─三 第一詩集から「暗いことを言う」─神話モチーフの改変 
四─四 ツェランの詩二篇
  ⒜ 「コロナ」
  ⒝ 「エジプトで」 
四─五 再び「暗いことを言う」、「正午前」そして「猶予期間」
四─六 心象のツェラン─第二詩集から「解き明かしておくれ、愛よ」 
第二章 散文作品の展開
第一節 バッハマンの文学観─『フランクフルト講義集』を手掛かりに
一─一 詩人による文学講義 
一─二 詩人の沈黙
一─三 唯美主義とモラル
一─四 政治性とイデオロギー 
一─五 伝統の問題 
一─六 文学の素材としての経験 
第二節 短篇集『三十歳』概観
二─一 抒情詩人の散文 
二─二 マルセル・ライヒ=ラニツキの批評
二─三 「ドイツマスコミのアイドル」の挑発  
第三節 「ゴモラへの一歩」
三─一 誘惑者マーラとシャルロッテの「王国」ヴィジョン 
三─二 シャルロッテの女性観と自意識の構造
三─三 「ゴモラへの一歩」と「すべて」
第四節 「ウンディーネ去る」
四─一 「芸術! ああ、芸術なんて」 
四─二 芸術、あるいは芸術の素材の「寓意」としてのウンディーネ 
四─三 再び、バッハマンの文学観 
四─四 ウンディーネ・モチーフの二層構造 
四─五 去ってゆくウンディーネ
四─六 芸術をめぐる対話?  
第三章 ある文学スキャンダルの顛末
第一節 文学スキャンダルとは何か
第二節 フリッシュとバッハマン
二─一 文学スキャンダル前夜─出会いから別離まで 
二─二 『私の名前をガンテンバインとしよう』はどういう小説か  
二─三 ハンス・マイアーとマルセル・ライヒ=ラニツキの書評   
  ⒜ ハンス・マイアーの書評  
  ⒝ マルセル・ライヒ=ラニツキの書評  
二─四 特異な文学スキャンダル 
二─五 バッハマンの死、フリッシュの『モントーク岬』刊行 
第三節 抒情詩「ボヘミアは海辺にある」─『ガンテンバイン』に対する最初の文学的応答
三─一 作品成立の背景─フリッシュとツェランとバッハマン 
三─二 作品成立の背景─ベルリンとプラハ 
  ⒜ 反ファシズムとフェミニズムの接続   
  ⒝ ユートピア的時空への「敷居」としてのプラハ  
三─三 作品成立の背景─シェイクスピアの『冬物語』  
三─四 言葉の複雑な編み細工─読解の試み 
  ⒜ 破滅と再生 
  ⒝ 「陸」と「海」の意味するもの 
  ⒞ 悲劇から喜劇へ 
第四節 もうひとつの間テクスト性
四─一 『マリーナ』の筋立て 
四─二 『マリーナ』内在解釈の試み 
  ⒜ イヴァン 
  ⒝ マリーナ 
  ⒞ 「父」  
四─三 合わせ鏡の『マリーナ』   
  ⒜ ジェンダー観のずれ  
  ⒝ 「私的な事柄」の扱いをめぐる葛藤 
  ⒞ 偽装される狂気  
四─四 受容の曲折 2  
  結 語  
  参考文献  

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