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2018年7月25日発売

アルファベータブックス

出版社名ヨミ:アルファベータブックス

美空ひばりと島倉千代子

戦後歌謡史「禁断の12000日」を解き明かす
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内容紹介
日本芸能界の禁忌とされ、「謎」とされてきた島倉千代子による美空ひばりの「追っかけ」の真相の内幕!!
お嬢とお千代さん、昭和を代表する二人の歌姫を並行して描きつつ、昭和歌謡史を新たな側面から描く!!
華やかな第一線歌手の内面に、戦後歌謡史の「禁断の真相」が存在する。
職業歌手となって尚、ひばりの「追っかけ」を続けて波乱の生涯を送った島倉千代子の人生の四季の中に、美空ひばりの存在とともに戦後日本が歌謡曲・流行歌とともに歩んだ歴史の断面が覗ける。
目次
●はじめに
人の想い出に生きる「楽曲」/戦後再出発の名曲「リンゴの唄」/出色の青春歌謡「青い山脈」/新しい夜明けを告げる曲/
一二歳の歌手ひばりに賛否両論/人の琴線に触れる「贈り物」/遠い記憶

●序幕 「禁断の空白」を読み解く
最初の出会い/絆を結ぶ「秘事」/禁断が解けての接点/ひばりが島倉と親しくなった「謎解き」/
なぜ現代歌手はひばりと島倉を越えられないか/ひばりの心意気の源泉/ひばりと島倉最後の対面/
今日涙して、明日また笑おうぞ/

●第一幕 二人の天才歌手(戦後歌謡史と女性の象徴)
《第一場 「お千代」が「お嬢」と肩を並べる日》
島倉がひばりに比肩する理由・その一/島倉がひばりに比肩する理由・その二/島倉とひばりの人気比べ/
島倉がひばりに比肩する理由・その三/目指すは、ひばりの背中/「勝算の秘密」/
唄える喜び/島倉がひばりに比肩する理由・その四/編曲家の存在/時流に乗る歌手島倉/
衝撃、美空ひばりの出現/島倉の「追っかけ」の端緒/「唄うこと」に未来を懸ける/
「歌手」の出発点/島倉の長姉敏江の存在/初公開・島倉の逸話/島倉の「本音」/
なぜ三位なのかを問い詰める/「ひばりは二人要らない」の衝撃/歌手デビューへの登竜門突破/
歌と力士と大相撲
《第二場 「異端」から出発した女王》
美空ひばりの原点/「天才少女歌手」の誕生秘話/少女は人前で「唄いたかった」/「恩師・古賀政男」との偶然/
ひばりを認めなかった「審査員」/「異端」がひばりの出発点/詩人サトウハチローの不機嫌な理由/
バッシングの嵐のなかで

●第二幕 家族、そして「母」(昭和時代の原型)
《第三場 母の覚悟と「娘の意地」》
貧しさに歌がある「時代」/異母姉妹とひばりの関係/父の愛人問題と鉄火肌の母の覚悟/琵琶湖溺死寸前「事件」/
琵琶湖異聞/喜美枝最晩年の「ひと言」/「人生一路」と「芸道一代」/母娘にしか見えない糸/
「ママ、ありがとう!」
《第四場 会いたいけど、会えない母》
厳格な母との関係/母ナカの素顔/後輩歌手に「お母さん」と慕われた理由/島倉が愛した「後輩美人歌手」/
公演稽古も非情に接する/母ナカの隠された情愛/母の歌が多かった「理由」/母との微妙な関係/

●第三幕 苦難を乗り越えて(生きるということ)
《第五場 度重なる事件》
左手の「秘密」/熱海「逃亡」事件/「失明危機」と「莫大な借金」の因果関係/島倉の弱点「惚れた弱み」/
借金四億五千万円との闘い/借金返済に翻弄される悲運/戦後歌謡の決定的な「変遷期」/
転々とする事務所所属の島倉の謎/長姉の死と名曲「人生いろいろ」/「ひばりの追っかけ」を問い直す/
初めて洩らした「本心」
《第六場 歌手を選ぶか、家族を取るか》
歌手人生の分岐点、「四国のバス事故」/静岡・三島の集団暴行事件/浅草・塩酸事件/ひばりの素顔/
二人の弟たちへの想い/世の風潮に敏感な「歌手ひばり」/家族を徹底して護るひばり/
昭和歌謡のターニングポイント/御三家と新御三家とムード歌謡/沈黙も戦略?!/
ひばりと弟たち/弟哲也の恩返し/武彦、自分を大事に生きろ!

●第四幕 女の幸せ、そして試練(人の天命を問う)
《第七場 ひばりの恋の真相》
恋話に胸躍らせる素顔/ひばりの初恋は「ジャズのベースマン」!?/独学で英語の楽曲を会得する/錦之助との別離の事情/
親友江利チエミの結婚/ひばりに訪れる「運命の日」/日本映画黄金時代の寵児「小林旭」/ひばりの結婚/
借金問題と名曲「悲しい酒」の誕生
《第八場 惨めな花嫁》
恋に恋する「女心」/結婚、そして別れの選択/惨めな結婚生活/惨めな花嫁、新婚生活って何?/離婚の決定的発言/
東京への逃亡/離婚の困難な道のり/悲しい女の性/島倉の恋「一日一恋」/三度の堕胎/恩師古賀政男の「金言」

●第五幕 歌手として生き、歌手として死す(人生の碑とは)
《第九場 身内にしか聴かせなかった「唄」》
ひばり・島倉・百恵・聖子の時代/ひばり、初の舞台「降板事情」/身内にしか聴かせなかった二曲/
ひばり、死去/ひばりの死に沈黙の島倉/ひばりと真逆の藤圭子/越えられない、「ひばりの領域」/永遠に、美空ひばり
《第十場 次々と襲う病魔》
乳癌の宣告/入院・手術の出来事/嬉しい「三人の見舞客」/次々と襲いかかる病魔/気遣いの「遺言」/
島倉、死去

●あとがき
筆者とジャニー喜多川の出会い/日本芸能界の隙間を貫くジャニーズ/演歌と歌謡曲とジャニーの関係/
ジャニーズの原型は「美空ひばり!?」/ひばりと島倉と日本歌謡界/生き方の対極的なひばりと島倉/
ひばりと島倉と「戦後社会」

【論考 AKB48とEXILEとジャニーズ】異形の群像たち、その正体。
AKB48と、EXILEと、ジャニーズと/フランス人ディレクターの「疑念」/AKB48とEXILEとジャニーズの解明/
EXILEとリーダーHIROの距離感/ボーカルとダンサーの個性を際立たせる感性/HIROと三谷幸喜の類似性/
AKB48と秋元康の内密関係/秋元康とジャニー喜多川の決定的相違点/ジャニー喜多川・野望の中身/
旧弊日本芸能界の限界/昭和世代と新世代の分岐点/ジャニーズは「生きた花」の集大成/ジャニーズの真実/
ジャニーズの問題点/アイドルを「卒業する」の真意/新しいネット市場の登場/SMAPへ、ジャニーの伝言/
終結
著者略歴
小菅 宏(コスガ ヒロシ kosuga hiroshi)
作家。風俗研究家。立教大学(在学中シナリオ研究所終了)卒業後、株式会社集英社入社。一九九〇年独立し、徹底した現場主義で戦後社会と日本人の内実を探るドキュメント手法に拘る。関連著書『芸能をビッグビジネスに変えた男』(講談社)、『琵琶湖周航の歌・誕生の謎』(NHK出版)、『姉美空ひばりと私』(共著・講談社)、『アイドル帝国50年の光芒』(宝島社)、『ジャニーさんに愛される息子に育てる法』(竹書房)、『ジャニーの伝言』(サイゾー) 他。主な著書『龍馬の愛嬌力』『江戸発禁本・壱/弐』(共に徳間書店)、『古史料が明かす本当の直江兼続』(実業之日本社)、『吉原遊郭・花の花魁』『大奥・色とミステリー』(共に綜合図書・辰巳出版)、『江戸の家計簿』(ぶんか社)、『小説ストリートゲリラ(大藪春彦選)』(ワールドフォトプレス)、『学習漫画世界の歴史16 (原作)』(集英社) 他多数。本著は五十八冊目の上梓。東京都出身。古典落語とカラオケ(ムード歌謡) と昭和プロレスを愛好。
タイトルヨミ
カナ:ミソラヒバリトシマクラチヨコ
ローマ字:misorahibaritoshimakurachiyoko

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