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2020年4月4日発売

ポット出版プラス

出版社名ヨミ:ポットシュッパンプラス

ドキュメンタリー作家 王兵

現代中国の叛史
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内容紹介
2007年公開の王兵『鳳鳴 中国の記憶』を3人の批評家が映像を見ながら徹底討論。
和鳳鳴の語りにこめられた中国現代の「叛史」を読みとり、ドキュメンタリー作家・王兵の全仕事を眺望する。
監督が幼少期から最新作までを語るインタビュー、カメラマンのメモ、気鋭の研究者の王兵論、批評も考慮した詳細なフィルモグラフィも収録。
王兵の映像と歴史に対する洞察を知る決定版!
目次
はじめに=土屋昌明
中国全図と王兵監督作品の撮影地
『鳳鳴 中国の記憶』に関連する中国現代史年表

第1部 王兵監督が/を語る
 王兵監督インタビュー1 聞き手・文責=土屋昌明
   『鳳鳴』『無言歌』から『死霊魂』への思いと映画の可能性
 ドキュメンタリー撮影ノート ー 王兵監督との対話から=文平
 王兵監督インタビュー2 聞き手・構成=樋口裕子
   歴史の空白を描くことから、今、激変する中国を撮る

第2部 『鳳鳴 中国の記憶』を読み解く
 映画『鳳鳴 中国の記憶』と中国現代史=山根貞男、土屋昌明、鈴木一誌

第3部 作品の核心に向かって
 王兵という〈試し〉ーー『鉄西区』から『収容病棟』まで=藤井仁子
 ワン・ビン作品における視線のポリティクスーー見る/見られるの非対称性を巡って=劉文兵
 中国のインディペンデント・ドキュメンタリー=中山大樹
 記憶の居場所ーー鈴木一誌

第4部 創作の軌跡ーーフィルモグラフィ=山口俊洋、土屋昌明
著者略歴
土屋 昌明(ツチヤ マサアキ tsuchiya masaaki)
一九六〇年神奈川県生まれ。国学院大学大学院博士課程退学。専修大学国際コミュニケーション学部教授。中国古代文化を研究しつつ中国現代史・映像歴史学にも関心を持っている。編著に『目撃!文化大革命』(太田出版)、『文化大革命を問い直す』(勉誠出版)、共訳書に廖亦武『銃弾とアヘン』(白水社)など。
鈴木 一誌(スズキ ヒトシ suzuki hitoshi)
一九五〇年東京都生まれ。ブックデザイナー。杉浦康平氏のアシスタントを一二年間つとめ、一九八五年に独立。映画や写真の批評も手がけつつ、デザイン批評誌『d/SIGN』を戸田ツトムとともに責任編集(二〇〇一─一一年)。神戸芸術工科大学客員教授。著書に『画面の誕生』(みすす書房)、『ページと力』『重力のデザイン』(ともに青土社)、『ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見』(誠文堂新光社)、共編著に『知恵蔵裁判全記録』(太田出版)、『デザインの種』(大月書店)、『絶対平面都市』(月曜社)など。
文海(ブン カイ bun kai)
一九七一年中国湖南省生まれ。ドキュメンタリー作家、独立中文筆会会員、キュレイター。北京電影学院写真撮影専攻で学ぶ。作品に『喧嘩的塵土』『夢遊』『我們』『西方去此不遠』『凶年之畔』『喊叫与耳語』『在流放地』などがあり、フランスやカナダで高く評価される。著書に『放逐的凝視 見証中国独立記録片』(台湾:傾向出版社)、『在流放地的影像』(同前)。企画展に『「決絶」影展』。
樋口裕子(ヒグチ ユウコ higuchi yuuko)
翻訳家、エッセイスト。中国語を学んでいた一九八〇年代に、文革の苦難を生き抜いた中国人に共感。北京留学を経て翻訳・通訳を職業とする。著書に『懐旧的中国を歩く』(NHK出版)他。訳書に『上海音楽学院のある女学生の純愛物語』(講談社)、『藍色夏恋』(角川書店)など。字幕翻訳では、ワン・ビンやロウ・イエ、チャン・イーモウの作品など多数。早稲田大学非常勤講師。
山根貞男(ヤマネ サダオ yamane sadao)
一九三九年大阪府生まれ。映画評論家。書評紙や書籍の編集者を経て、映画批評誌「シネマ六九」の編集・発行に参加。一九八六年より「キネマ旬報」に日本映画時評を連載中。主な著書に『映画狩り』(現代企画室)、『活劇の行方』(草思社)、『増村保造 意志としてのエロス』(筑摩書房)、『映画の貌』(みすず書房)、『マキノ雅弘 映画という祭り』(新潮社)、『日本映画時評集成』(全3巻・国書刊行会)など。
藤井仁子(フジイ ジンシ fujii jinshi)
一九七三年大阪府生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程退学、早稲田大学文学学術院教授。主に日本映画と現代アメリカ映画を研究する傍ら、批評的見地から同時代作品にも強い関心を持つ。編著書に『入門・現代ハリウッド映画講義』(人文書院)、『甦る相米慎二』(共編、インスクリプト)、『森﨑東党宣言!』(インスクリプト)、共訳書に『わたしは邪魔された ニコラス・レイ映画講義録』(みすず書房)。
劉文兵(リュウ ブンペイ ryuu bunpei)
一九六七年中国山東省生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。大阪大学専任教員。主な単著に『映画がつなぐ中国と日本』(東方書店)、『日中映画交流史』(東京大学出版会)、『中国映画の熱狂的黄金期』(岩波書店)、『証言 日中映画人交流』(集英社)、『中国一〇億人の日本映画熱愛史』(集英社)、『映画のなかの上海』(慶應義塾大学出版会)がある。日本映画ペンクラブ賞奨励賞受賞。
中山大樹(ナカヤマ ヒロキ nakayama hiroki)
一九七三年千葉県生まれ。金沢大学文学部卒。二〇〇八年より中国インディペンデント映画祭を開催。現在は日中で上映活動や映画製作に携わる。著書に『現代中国独立電影』(講談社)。
山口俊洋(ヤマグチ トシヒロ yamaguchi toshihiro)
一九六八年東京都生まれ。東京都立大学人文科学研究科博士課程退学、現代フランス文学専攻。大学でフランス語講師、フランス映画の授業などを担当。訳書に『フェリーニ』(祥伝社)、『マリリン・モンロー最後の年』(中央公論新社)、共訳書に『アイルランド』(白水社)、『ドゴール』(祥伝社)など。
タイトルヨミ
カナ:ドキュメンタリーサッカワンビン
ローマ字:dokyumentariisakkawanbin

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