近刊検索 デルタ

2018年2月8日発売

海鳴社

出版社名ヨミ:カイメイシャ

依存症からの脱出 つながりを取り戻す

つながりを取り戻す
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内容紹介
 電車の中でもスマホを手放せない若者たち。ネット上のオンラインゲームにはまり込み、学校に行け
なくなるネット依存症は、薬物、アルコール、ギャンブルがやめられない依存症と同じ「脳の病気」なのか。
 こうした依存症の負の面だけが強調されるなか、依存症からの回復を目指す人の日常は全く知られていない。
人生を立て直そうともがく人のもとへ、その周囲の家族や医療関係者のもとへ、取材班は全国に足を運んだ。
やがて、ずっと秘めてきた思いや真実が姿を見せ始める。

 こんな話が聞きたかった、話を聞いてくれて「ありがとう」の声が……
◆ネットゲームにはまり高校を6年で卒業した若者がいま、考えていること
◆覚醒剤で逮捕された元「歌のお兄さん」が再起の舞台で歌う力の源は?
◆酒と精神安定剤を乱用する息子に苦しむ母親が「共依存」に気づいたとき
◆ギャンブル依存の体験者が、ギャンブルで借金まみれの人の回復と金の返済を支援
◆夫のアルコール依存に苦しむ中年の夫婦が訪ねた病院で言われた最初の一言
◆ビールのテレビCMに起きた変化、それでも「酒に甘い」と言われる日本
◆「家族の会」の宿題は「依存症からの回復を目指す本人を褒めること」

 新聞掲載時より大きな反響を呼んだ連載に、連載中の読者の声や専門家の意見も収録してここに書籍化する。感動のルポルタージュ。
 第36回 ファイザー医学記事賞優秀賞受賞。  
目次
 プロローグ やめられない、リスクは隣に
1章 ネットに吸い込まれ
 1 高校卒業に6年--夜通しゲーム、遠のく学校
 2 「おれはネット依存だ!」
 3 試行錯誤する医療機関
2章 らせんの苦しみ
 1 元「歌のお兄さん」、再起の舞台
 2 仲間との共感が転機に
 3 酒でざわつき紛らわせ
 4 借金を重ねてパチンコ
 5 危険ドラッグ事故
3章 家族ゆえ
 1 「ご主人を逮捕しました」
 2 夫が急変、アルコール依存症に
 3 断とうともがく 父からの連鎖
 4 家族会に携わる男性
 5 「共依存」にきづいた女性
4章 医療に何ができるか
 1 駒ヶ根の模索
 2 精神科と連携する内科医
 3 カジノ解禁、足元の現実
 4 我慢しすぎる「過剰反応」
 5 飲酒欲求を抑える新薬
 6 ギャンブル依存を脳画像から探る
5章 地域で支える
 1 池田のグループ、励まし合って
 2 長野ダルク一般社団法人化
 3 東京の通所施設の「離れた机」
 4 ネット依存の少年を集め野外キャンプ
 5 ギャンブル依存、借金返済も支援
 6 自助グループ参加にも配慮
 7 保健師にできることを問い続け
6章 変わるか業界
 1 20兆円産業パチンコ 提供側の論理、省みる機運
 2 ビールCMに変化、刺激を考慮し自主基準
 3 ゲームに「はまらせる技術」
 4 学校に講師派遣を始めたLINE
7章 罪に終わらせず
 1 放火の陰に「病的賭博」
 2 飲酒運転摘発の先へ 福岡の試み
 3 薬物捜査のいたちごっこ
 4 刑務所で回復プログラム
 5 治療優先の発想
 6 裁判後も窃盗症からの回復を支援
8章 小さくても一歩
 1 元「歌のお兄さん」の誕生日
 2 自助グループの女性仲間3人
 3 ギャンブル依存症克服へ
 4 断酒しながら働く喜び
 5 佐久の試み ネットの使い方は生徒が決める
 6 壊れかけた親子 絆再び
 エピローグ 新たなつながりへ踏み出す

特集 もっと知りたい「依存症」
 ◆知りたい、ネット依存
  久里浜医療センター 樋口進院長
  ネット依存の定義いまだ 基準も複数
  ネット依存、「先進」韓国も対策の途上
  韓国カトリック大学聖母病院教授 李亥國に聞く
  韓国の法的規制、業界は反発を強める
 ◆なぜやめられないのか
  国立精神・神経医療センター 松本俊彦部長に聞く
  「脳内報酬系」と快感の記憶
  推計人数、実態は見えず
  韓国ギャンブル依存症対策
 ◆依存症と向き合う
  作家・アルコール依存症当事者 月乃光司
 ◆刑罰より治療--世界との比較
  英国の事情に詳しい岡山の精神科医 橋本望
  イタリアの場合 少量の薬物は「非刑罰化」
  「酒に寛容な」日本--各国の規制紹介

「伝えたい」--読者の生の声から

信毎健康フォーラム「アルコール依存症」
  アルコール依存症とは何か 信州大学病院助教 中村敏範
  治療への道筋 長野県立こころの医療センター駒ヶ根院長 樋掛忠彦
  断酒会の役割と家族 長野県断酒連合会加盟・こまみ会グループ代表 松村勝美
  パネルディスカッション

あとがき 
    

   
著者略歴
信濃毎日新聞取材班(シナノマイニチシンブンシュザイハン shinanomainichishinbunshuzaihan)
信濃毎日新聞社(しなのまいにちしんぶんしゃ) 1873(明治6)年創刊で、長野県を中心に朝刊、夕刊を発行する。発行部数47万部。 桐生悠々、風見章ら著名な言論人を多数輩出している。 好評の新聞連載を本にしたものとしては、いずれも新聞協会賞を受賞した『認知症と長寿社会』 (講談社現代新書、2010年)、『不妊治療と出生前診断』(講談社文庫、2015年)、 『検証 御嶽山噴火』(信濃毎日新聞社、2015年)などがある。
タイトルヨミ
カナ:イゾンショウカラノダッシュツ
ローマ字:izonshoukaranodasshutsu

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